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2015年04月18日(土)
猫の下眼瞼の扁平上皮癌 [News]
●日本猫 19歳 ♀ シャチ
瞼の下に発生した皮膚病が始まりでした。細胞診で悪性所見を認め、瞼の切除をお勧めしましたが、年齢が年齢だけになかなか手術の許可をいただくことができませんでした。やっと了解戴いた時には、既に病変が大きく広がりをみせ、眼球を含めて広範囲に切除することを余儀なくされました。
●手術
広範囲の眼瞼切除と眼球摘出を行い、首の後方から皮膚を転移して眼球部分を覆いました。飼い主さんには刺激の強い手術となりましたが、やむおえません。
●病理検査
検査結果は、予想通り扁平上皮癌でした。猫の眼瞼辺縁にみられる扁平上皮癌は、浸潤性があり、通常、白い毛を持つ猫の下眼瞼に形成されます。病理診断の報告では切除範囲(マージン)は完全でした、これより免疫を増強する治療に入ります。
●3ヶ月後
術後暫く調子の悪い日々が続きましたが、今は、食欲も戻り、機嫌も良く、毛も生えて落ち着きました。扁平上皮癌と腎臓の治療は、漢方薬とハーブを併用して暫く治療が続きます、20歳を目指して頑張りましょう!
飼い主さんの努力に感謝
20時28分