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2015年05月06日(水)
犬の股関節脱臼 [News]
●プードル 7歳 ココ ♂
連休後半に緊急で来院されました。主訴は、「兄弟喧嘩後、足を着かなくなった!」でした。身体検査では、患肢に加重することができず、また、伸ばすことで痛みを生じました。そして、大腿骨頭の位置が上に上がっていることから、股関節脱臼を仮診断しました。以前から時々、足を挙げることがあるとも聞きましたが、それは先天的な膝蓋骨脱臼から発生していると察しました。鎮静後、レントゲン写真を撮影しました。
●レントゲン撮影
左の股関節(↓)が脱臼しているのが分かります。
●バンテージ
脱臼を整復後にバンテージを施しました。約二週間この形を維持してもらいます。
●再レントゲン撮影
バンテージで固定した後に、再度レントゲンを撮影して、確認しました。間違いなく寛骨臼に大腿骨頭が位置していることを確認して終了しました。
今回は、受傷後すぐに来院されたため、全身麻酔が必要にはなりましたが、無事に整復できました。時間が経過するほど、整復が難しくなるので、速やかな対応が望まれます。
*股関節脱臼とは?
大腿骨と骨盤のをつなぐ関節を言います。その関節がはずれてしまう状況を脱臼と呼びます。通常は交通事故などで大きな力が加わった際に外れ、前(後)方向へ脱臼してしまうことが起こりますが、軽い押さえつけでもタイミングと関節のポジションがあえば脱臼に繋がら事があります。外科手術に至る前に、外れたら速やかに対応することが大切です。
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18時05分