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輪ゴムは使用してはいけません! [News]
●化膿処置 ミキ 1歳 ♂
ミキちゃんのケースは、踵を咬まれて腫れ上がり、いつまでたっても治らないと来院されました。
関節部分の化膿でした。数か所咬まれてスペースが沢山できていたので、チューブを固定して排液を行いました。
●自宅治療の副作用
排液を吸収するため、傷を保護するためにバンテージを行いますが、舐めたり、振ったりすればそのバンテージが取れてしまうことがあります。
もし、自宅で取れてしまった場合には、同じ様に被っていただくことは良いのですが、伸縮包帯でしめたり、今回の様に輪ゴムで止めては絶対にいけません!飼い主さんは、ズレの防止として膝下を輪ゴムで止めていたために、3倍にも腫れ上がってしまったのです。下の反対側の健康肢と比較すると腫れの程度が分かります。
幸い著しい浮腫で来院されましたが、長期に放置すると壊死して断脚しなければいけない状況に陥ってしまうこともあります。くれぐれも自宅での治療には気を付けましょう!
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推奨!腹腔鏡を用いた避妊(子宮、卵巣摘出)手術 [News]
●ボルゾイ ♀ 28.6kg ヴィヴィアン
わざわざ島根県(浜田)からお越しいただきました。目的は、腹腔鏡を使用しての避妊(子宮・卵巣摘出)手術です。胸の深い犬種、大型犬では、避妊手術が難しくなります。と言うのも腹壁から卵巣までの距離が深く、卵巣靱帯を切断して卵巣動静脈を結紮することができにくい故です。現在、開腹して糸を使わずに卵巣動静脈を結紮する方法が流行(?)していますが、卵巣が深い位置にあるケーズでこの器具を使用すると、一旦は止血できますが、張力が掛っているのでシールが甘くなり、術後に出血してしまう場合があり、とても注意が必要です。(実は、腹腔鏡を導入する前の私がその経験をしています)
●腹腔鏡下卵巣、子宮摘出術
腹腔鏡を使用して卵巣動静脈を切断止血する場合には、張力が掛らず、安心して止血することができます。
この度のヴィヴィアンちゃん、片側の卵巣に異常があり、3cmの切開になってしまいましたが、開腹手術と比較して低侵襲(ダメージ少なく)で行うことができます。
●推奨
上記の通り、大型犬、特に胸の深い犬種の場合には腹腔鏡手術が特に有益です。ヴィヴィアンは、少し神経質だったので、麻酔前から飼い主さんに同伴いただき(飼い主さんの希望でもあった)ついでに手術も見学され、夕方には元気に浜田へ帰りました。「遠方までご苦労様でした。」
心臓病学セミナー [News]
●3月4日 in 福岡
テキサスから来られた女性の先生の心臓病セミナーを受講しました。
特に影響を受けたのは、猫の心筋症でした。猫の心筋症は、心臓に筋肉に異常が発生する病気で@肥大型A拡張型B分類不能型C3ヶ月例から後天的に発生し、レントゲンでは見逃しが生じ、超音波検査が大きな位置を占めます。今まで、私が測定していた検査もそれほど重要でないことも分かりました。
この先生、現役のトライアスリート(プロではない)でした。毎朝ほとんど走っているそうです。よくあるパターンかと思い、余計なことですが、「ご主人はジムのトレーナーですか?」とお聞きしたら「ビンゴ!」でした。実は私も15年前にはトライアスロンをしていました。当時の内容は、スイム2.8km、バイク110km、ラン28kmでした。病院が終わって(夜11時)から走り、休みの日は島で一日中バイクのトレーニングをしていたので、懐かしく思い出しました。そんなんアスリートの先生ですからアグレッシブにセミナーが進み、とても有益な内容でした。
この写真、330人中、58位で2.8kmの水泳を終え、少し微笑みながら余裕で上がってきた私です。しかし、早朝から嘔吐、下痢と体調が悪く(前日に遠方から友人が駆けつけ、一緒に翌日のレースを忘れて、飲み食いし過ぎたため)出場するか、棄権するか、ぎりぎりまで迷い、慌ててストレッチもなく海に飛び込んだのでした。その後、さすがにバテたのか、自転車で抜かれ200位。そして、ランで抜かれに抜かれて310位でした。しかし、応援のスタッフは、順位より完走したことをとっても褒めてくれたのでした。
猫ちゃんの飼い主さんへ
先日、避妊手術でこられた猫チャンを検査をさせていただくと、早々に異常が見つかりました。若い時期から、定期的な心臓の超音波検査を受けることで、心筋症の早期発見が可能です。心筋症でしばしばみられる血栓症は、治療で回復するケースは少なく、左房拡大を見つけた時点で予防処置を行う方が効率よい治療になるのです。猫ちゃんは、超音波検査を一般の検査として年1回は行いましょう!