院長ブログ
関節液の検査 [院長ブログ]
●柴犬 ♂ 年齢不明(拾ったので)義経
「3日前からお座りするのを嫌う、そして、座るまでに時間がかかる。しかし、散歩はいつも通り1時間している、食欲、元気はある。」との主訴でした。触診すると際立った異常は感じませんでしたが、右足が左寄り過敏に反応することが気になりました。一応、骨折、関節炎を考慮してレントゲン検査をさせていただくことになりました。レントゲン検査は異常なし、しかし、血液検査で急性炎症状態を示していたこと、発熱があったことで免疫介在性関節疾患などを考慮して関節液採取を追加しました。
●関節液の採取
この写真は膝の関節液を抜いているところです。踵、肩、肘、手首、股の部位の毛刈りをして滅菌処置を施してから関節液を抜きます。
●細胞診
各関節から抜き取った関節液を押し広げて染色しました。
結果は、有核細胞が著しく上昇し、ほとんどが好中球(白血球の一部)でした。原因は免疫介在性あるいは感染性関節炎に絞り込むことができました。
●細菌培養検査
細菌感染を診断するために培養検査へ回します。
●鑑別診断
細菌感染が除外されたら、さらに免疫介在性多発性関節炎を分類しなければなりません。
犬の橈、尺骨骨折 [院長ブログ]
●橈骨、尺骨(上腕骨)骨折
少し高いところころから飛び降りた瞬間に足を挙げる様になったそうです。
小型犬、特にプードル、ポメラニアン、チワワなどは、この部分(手首から肘の間)の骨折を起こします。手技は、骨の安定化を図るために、プレート、創外固定、(ピンニング)などの手術を行います。
●骨折直後
●術後
腫れを防ぐために数日、この包帯を行います。
●プレート装着1ヶ月後
●ネジを一部除去した3か月目
●注意
細い骨なのでネジを抜いた後の再骨折を防ぐために、段階を追って除去していく必要があります。そして、ネジ穴が埋まる間は、安静が必要です。
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猫の耳介の損傷 [院長ブログ]
●チャコ ♀ 10歳 茶トラ
一家の猫(10匹)全てが耳疥癬に感染し大変なことになってしまいました。特にチャコちゃんは、痒いあまりに後ろ足で必死に掻いたんでしょう、耳介部が大きく損傷し壊死に陥りました。
●壊死した耳介
●7日目
●14日目
●21日目
●30日目
●43日目
●湿潤療法
私が中学、高校とラグビーをやっている頃は、セービングといって落ちた球を素早く拾う動作がありました。その動作は足を滑らせていくので、硬いグランドでは大腿骨外側のあたりを酷く損傷したものです。その時の治療は、赤チン、ヨーチンを塗布して早く乾燥させるものでした。傷に染み入るので「おー」と声を上げたものです。
現在、傷は乾燥させて治すのではなく、湿潤させて治すことが正しいとされています。当初は、皮膚の移植、皮膚弁の検討を行っていましたが、43日でほぼ完治の域に達しました。むろん傷に消毒液を使用して「おー」と言わしてははいけません。















