院長ブログ
猫の腹壁破裂 [院長ブログ]
●ビー 2歳 スコテッシュ ♂
他医院の先生からの紹介症例でした。
主訴は「3階から転落後、お腹が膨らんでいる」でした。
飼主さんは食欲はある程度有るので
打ち身程度の軽い気持ちでしたが
我々はお腹の大きさに吃驚!
これは放っておいてはいけません。
破裂の穴を触診で確認、手術の段取りに進みました。
血液検査では僅かな肝酵素と炎症の数値増加。
貧血、腎不全を表す兆候はありませんでした。
実際に毛刈りをしてみると
広範囲の皮下出血と
広範囲の腹腔内臓器の脱出がわかりました。
●手術1
腹壁は8p長の破裂がありましたが、
幸いにも腹腔内臓器には肉眼的損傷はありませんでした。
●手術2
臓器が入りこんだ皮下のスペースが20p×15pありました。
吸引装置を装着して閉腹しました。
●術後1日目
皮下のスペースに溜まった血液成分が
背中の陰圧バッグにより回収されています。
●抜糸
術後は順調で元気あり、食欲は落ちることはありませんでした。
通常通り抜糸の日を迎え嬉しいです。
肝臓、膀胱破裂がなく幸いでした。
当然落ちないように気を付けなければなりません、
もっと体重が軽ければ破裂は防げたかもしれません。
次に転落したらと想定して減量に励みましょう!
先ずは、めでたしめでたし。
●新たにわかったこと
初診時での「目のうるおい」の原因はヘルペスウイルス
であることが分かりました。
その元の原因は「腸漏れ」になります。
小腸、大腸を調べると思った通りの障害がありました、フードに含まれる小麦と農薬により腸が傷ついて、そこからウイルスの侵入を招いたことが考えられます。
次回から
@腸漏れ脳漏れ⇒A病原体除去の治療を始めます。
「未病で防ぐ、病気の予防」
明けましておめでとうございます! [院長ブログ]
昨年は大変な年でした。
今年から良い流れになっていくと予想しています。
癌、難病の皆さんが多く
ブログの続きが滞っていましたが
徐々に再開してまいります。
一番の課題である「病気にならない、病気を治す方法」は
不自然なものに関わらないことです。
身体は食べるもので構成され、それ以下、以上にはならないのです。
その食べ物が不自然な物で構成されていたり
不自然なものが混ざっていれば
当然不良品で組み立てられた体になってしまいます。
治療も同じく
不自然なもの(化学物質)を使用すれば
身体は当然拒絶しますし、その化学物質の毒性で侵されます
いの一番に一緒に同居している腸内細菌に迷惑が掛かります。
身体は自分一人で生きているのではなく
共生していただいている皆さんの状況も鑑みて
安易に身勝手な行為は慎まなければなりません。
また、不眠不休で命を懸けて活動している
免疫細胞の皆さんも労わらなければなりません。
つまり、食べ過ぎ、不自然なものを摂取しないことです。
病気は未病で治療するのが肝要で
未病であれば元に戻ることも簡単です。
今年も動物、飼い主さんの幸せに貢献できるよう
今日よりは明日、明日よりは明後日と日々進化してまいります。
よろしくお願いいたします。
2022年 元旦 院長 🐉石崎俊史
フードの選び方 [院長ブログ]
●フード(犬、猫)の選び方
巷には多くの種類のフードが溢れ、どれを選んだら良いか迷うところです。
今回は、食事の選び方についてご指導します。
@パッケージは小さなものを選ぶこと
開封して空気に触れると酸化が始まります。
できるだけ小さな容量をえらび体への余計な負担を減らしましょう!
昨今は酸化防止剤にビタミンE、ローズマリーなどを使用していますが、
化学物質の酸化防止剤より酸化しやすいので別の意味で注意が必要です。
A宣伝文句に誘導されないこと
どの会社もパッケージの色、柄、文言に力を入れ消費者の心をつかむことに力を注いでいます。本来は中身に力を入れなければならないのですが、安くて、美味しそうで、食いつきがよく、保存が効くなど飼い主側の心をつかみインパクトと安心感を与えるよう心理工夫されいます。
*きらびやかな包装紙
*臓器ケアを強調
*獣医師推奨、獣医師開発など権威者の文言
B成分分析
フードの袋の裏あるいは横に記載してある原材料を読み解く必要があります。
選択基本事項
*小麦が入っていないこと
*一番先頭にお肉が位置していること
*とうもろこし、大豆が入っていないこと
*保存料が化学物質でないこと
上記A、Bは先頭に穀類が記載してあり
小麦、トウモロコシ大豆を使用していますね。
小麦は病気の元である腸漏れを起こす原因になります。
ミールと言う表示は「くず肉、余剰肉」ですので、
よろしくはありません。
ビタミンは人工のビタミンを添加しています。
上記Cは先頭にターキーが来ているので良いのですが、
大豆、トウモロコシが入っています。
小麦、大豆、トウモロコシはほとんどが輸入食材になります、
そしてそれは遺伝子組み換え植物です。
遺伝子組み換え植物は除草剤(グリホサート)では枯れない細工がしてあるので、
大量に除草剤が混入している可能性があります。
(バイオレゾナンス測定により多くの動物がグリホサートが混入していることが分かりました。)
●何を選べば良いのか!?
大まかな目安は、大手のメーカーではなく小さいながらもポリシーを持って、動物の健康のために安心安全なフードを作っている心ある会社を選んでください。
具体的な発言はあえて控えます
病院でお気軽に相談ください。










