広島県呉市「石崎動物病院」

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口腔内腫瘍!? [院長ブログ]

●むさし シーズー 4歳  ♂

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この度、遠くは島根県(浜田)からわざわざお越しいただきました。主訴は、口の中が腫れてきたので地元で診察を受けたところ「注射をうって、腫れが引かなければ腫瘍だろう?」と告げられ、とても心配になりセカンドオピニオンとしてご来院いただきました。

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●レントゲン写真
大きな袋のなかに歯が浮かんでいるのが分かりますか?人間で言う、親知らずみたいなもので、本来表に出るはずの歯が埋まりこむことにより、それが刺激となり袋が形成されました。(ムサシ君の場合は、子ではなく親が隠れていましたが・・・・)

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●切開
既に大きな穴が形成され袋状になっていました。
隠れていた歯と骨化した組織を取り出し、周辺の骨を少し切除しました。

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●摘出
この永久歯が中に埋まりこみ、継続的に炎症を起こし、袋の形成の原因となっていました。

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●縫合
処置後の唇を形成して、大きな穴を閉じました。
一緒に歯石も除去しました。(基本的に口腔内処置をする場合には、歯石除去を先に行い、口腔内を綺麗にしてから処置を行います。)

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●欠歯(けっし)
全ての歯においてレントゲンを撮影しましたが、もう一か所、歯が隠れていて、そして袋が形成されている場所がみつかりました。しかし、同じ欠歯の部位でも、先天的に歯が欠損している場所もありました。

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麻酔覚めやらぬ、術後のムサシ君

●アドバイス
先天的に歯の数が少ない場合には、レントゲン写真にてその状況を把握しておくことが大切です。歯が存在しなし場合や、今回の様に歯が隠されている場合がありますので、積極的な検査をお奨めします。
夜遅くなりましたが、むさし君は無事に浜田へ帰れらました。元気でね〜!


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大きな口の中の腫瘍 [院長ブログ]

●口腔内腫瘍
ゴールデン・レトリバー、13歳。
2年前に一度、手術をされたそうです。しかし、この度以前にもまして、そして、数も増えてしまったので他院より紹介いただきました。以前の病理結果は良性の腫瘍だったそうですが、レントゲンを確認すると骨への侵襲像見られるので、大きな塊で顎の骨ごと切除する必要がありそうです。

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●外科手術検討
現在、病理検査の結果を待っていますが、その結果とレントゲン写真を合わせて検討し、下顎骨切除を行う予定です。その後の経過は、次回のレポートで報告します。

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●注意!
口の中の腫瘍は、ついつい見逃されがちです。常日頃から口の中を開けて(もし開けれなければ唇をめくって)観察する必要があります。そして、小さな膨らみでも積極的に検査を進め、必要があれば顎の骨の切除も躊躇してはなりません!
定期的な歯石除去で、上記の検査を詳細に行うことは可能です。見逃しがちな口の中は、定期検査で早期発見を怠ることなく!

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長〜い、リード。 [院長ブログ]

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●リン 柴 1歳半
急患でした。
飼い主さんがリンちゃんを見つけた時には、口から「ゴカイ」がぶら下がっていたそうです。あわてて口の中を開けてみると針が唇にひっかかっていました。自身でトライされましたが、取れないし、痛がるしで急遽連絡が入りました。急ぎ麻酔をかけて、唇の針を取り出しました。レントゲンで確認しましたが、幸い針は口の中だけで、食道、胃にはありませんでした。

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リンちゃんの散歩リードは、なんと6m!お父さんが「可哀相じゃけ〜そうするんよ。」お母さん曰く「お父さんのせいよ〜!」と可愛いリンを挟んでの反省会。
リードが短ければ食べる前に防げたかもしれません。これからは、せめて2m位のリードにしてもらいたいものです。


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