広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

RSS1.0


猫の鼻鏡部扁平上皮癌? [News]

●怪我と思っていました・・・・。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

1年前に鼻に怪我をして、舌でその傷を舐めるのでいつまでも治らないと思って1年が経過してしまったそうです。広島のかかりつけで2度レーザー処置をしていただきたようですが、一時的に良くなるも、直ぐに再び再発するので、舐めない様に舌を切断する話も出てきたそうです。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●細胞診
鼻の細胞を調べていただいたそうですが、異常な細胞はなかったそうです。腫瘍細胞は、必ず採取されることはなく、腫瘍の上に乗った細胞を判断すると炎症と判断されることがあります。当院でも同じ検査を行いましたが、悪性細胞の発見はみられませんでした。しかし、1年間も傷が治らないのは異常であること、鼻の先端だけでなく周囲が膨らみ浸潤していること、高齢であることなどから悪性腫瘍を疑いました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●外科切除
いよいよ手術を決心され、鼻先を切除することになりました。確かに顔の印象が変わりますが、この先、鼻先の潰瘍化が進行(最近進みが早いそうです)するといずれ切除しなければならなくなります。また急がないと転移の心配があります。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

容貌は変わりますが、中身が変わる訳ではありません、私が言うまでもありませんが、今までと変わらぬ愛情を注いでいただきたいと思います。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●病理検査
健康組織を含めて切除した鼻を各部位で完全切除が成されているか検査に出します。無事に切除されていることを祈ります。

  一記事表示

全耳道切除術 part 3 [News]

●ゴロー 柴×シェルテー 3歳

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

多くの外耳道切除術は、中年以降で行うことが多いのですが、この若い年齢では珍しい例です。慢性外耳炎で耳道が肥厚し内科治療が不可能な状態になって1年が経過しています。以前より手術をお勧めしていましたがようやく飼い主さんの重い腰が上がりました。今回のケースは、慢性外耳炎にロウ管(膿が溜まり排泄の管が出来上がること)が2か所出来あがっている重症な状況でした。原因は、耳道の一部が破れて膿が漏れ、2カ所の重力で作られた排泄路が形成されています。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●全耳道切除術
この手術で一番気を使うのは顔面神経の保護です。耳道奥深くの腹側に位置しているのですが、とても見づらく耳道が肥厚しているとなおさらです。
また、今回は耳道の破れた部分も探さなければならず大変でした。慎重に剥離を進めると垂直耳道から水平耳道に移行する部分に亀裂を発見しました。ちょどその場所の下に顔面神経が絡んでいたので厄介でした。癒着の剥離に充分時間をかけ、慎重に行いました。排液チューブは通常1カ所ですが、この度は4カ所の設置になりました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●肥厚した耳道
耳道が石の様に固くなってしまうと薬ではどうにもなりません。手術をお勧めして1年以上になりますが、耳を取るとなると覚悟が必要です。ここまでの対症療法代を考えるともっと早く手術をしていれば、飼い主さんもゴローも負担が少なく幸せだったと思いますが・・・・。
まあ、これで煩わしい日々から解放されます。ゴロー良かったね!


関連タグ :

  一記事表示

続)歩けました! [News]

●調子は思いのほか順調〜♪

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

前回「予想以上に深手でした!」のタイトルで登場した、前足の腱を4本、神経を1本断裂した[りょうチャン」を憶えていますか?10日目にあたる本日、ギブスを外しました。受傷後の数日間は痛みに対する神経反応が鈍く心配していましたが、無事に回復していました。悪くは断脚の可能性もあったので「ホット」しました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

この結果に、我々は嬉しくて声に出すほどでしたが、飼い主さんのリアクションは意外にも冷静で我々と温度差を感じました。少しがっかりでした。(笑)
ともかく、脚が保存でき以前同様に歩けるようになったのは何よりでした。
外出にはれぐれも気をつけてネ!



関連タグ :

  一記事表示

過去の記事へ

ページのトップへ

症例検索キーワード

  • お問い合わせ
  • スタッフ募集
  • 石崎動物病院の日々

検索

最近の記事

リンク集

powered by a-blog

[Login]