広島県呉市「石崎動物病院」

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モルモットの乳腺部腫瘤 [News]

●コンちゃん、♂、3歳
鳥、モルモット、ハムスター、兎などの小動物に於いては、犬、猫と比較して麻酔の管理が難しくなり十分ではありません。一方、犬、猫に於いては、人間と同様の麻酔管理が可能です。
今回、コンちゃんは「乳腺周辺にできた腫瘤から出血が激しく続く」ことで来院されました。急ぎ摘出することをお勧めしましたが、切開手術ではなく、患部を凍らせて壊死させる方法を行うことにしました。

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●凍結処置
乳腺周辺にあった3p大の腫瘤を凍結しました。
白く丸くなっているのが腫瘤でかちんかちんに凍っています。
*注)病理検査を行っていませので、腫瘍を腫瘤と表現しています。

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●1週間後
腫瘍全体が小さくなり、カサブタが上に乗っています。

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●2週間後
カサブタが剥げ落ち、ほとんど腫瘍が無くなったのが分かります。

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●今後
2週間後の診察で、まだ奥に腫瘍が残っているのが分かりました。引き続き同処置を繰り返すことで、完全切除と同等の内容にすることができます。
回数はかかりますが、犬、猫ちゃんと比べて麻酔管理、滅菌管理のしにくさを考慮すると、この方法がベターだと思います。


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針(鍼)治療・・・・歩行の回復 [News]

●13歳、ジュン、♂、ダックス
8年前に歩けなくなり、椎間板ヘルニアと診断、手術により椎間板物質を除去してから再び歩けるようになっていました。しかし、最近急に麻痺が進み歩けなくなってしまいました。再びMRI検査(手術)をお勧めしましたが、2回も手術を行いたくないこと、高齢であるので再び痛い思いをさせたくないことを理由に針治療を選択されました。

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●針治療
針治療を初めて3回目、徐々に足元がしっかりしてきて、9回目では以前と変わらぬ状態まで回復しました。鍼は、滞った部分を刺激して「血、気、津液」を流す効果を持ちます。
ジュンちゃんはお歳なので、神経系だけでなくエネルギーを増す経穴なども合わせて刺激しました。

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●なぜ針が効くのか?
体は自分自身で治癒を促進する働きを持ちます。しかし、何らかの理由、それは精神的なストレス、食事、外傷などによるものかもしれません、その影響をうけると体に硬結が生じます。硬結は、すなわち滞りですから、その滞りを解消してやることで流れが回復して治癒にむかいます。流れる川はいつも綺麗でいられますが、流れが止まった川は澱み、毒が発生してしまうのです。
余談ですが、飼い主さんあっての動物です、飼い主さん自身のコリも早めに取り去るように心がけましょう!

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猫病学セミナー  [News]

●猫病学
オーストラリア、シドニーから猫病学の先生お二人が来日されました。お二人は、シドニーの大学病院で猫のみを専門に診察、学生教育をされています。

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写真を送っていただきました!

●内容:内容は分かりやすく、実用的でした。
*呼吸器疾患
 扱い方と上部気道感染症
*内分泌疾患
 副腎、糖尿病疾患

猫は、犬と全く異なる生き物と捉えることの大切さを学び、個人的にお聞きしたマイコバクテリウムと思われる症例に対しても熱心にアドバイスいただき嬉しく思いました。
若いお二人ですので、今後益々ご活躍されることと思います。ご縁に感謝。

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