広島県呉市「石崎動物病院」

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猫の肘関節脱臼と骨折 [院長ブログ]

●フク ♀ 4歳
2階のベランダから誤って落ちたそうで、他の先生から手術の依頼を受けました。通常、猫の肘関節脱臼は珍しく、2階から落ちた程度では、上手く着地し怪我がないものです。しかし、どうも着地した場所の足場が悪く、顎を強打し、両足の肘の関節が外れ、さらに右足は骨折も伴っていました。

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●整復
先ずは、片側の手術から取り掛かりました。骨折はピンを挿入してワイヤーを掛けて固定する予定でしたが、骨髄が狭いため手技を変更してプレートを使用しました。そして、断裂した靭帯を補う為にネジを関節部分に挿入しワイヤーを掛けました。

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●整復2
片側の肘は、さらに激しく脱臼していました。関節部分を元通りに合わせることにとても苦労しましたが、同じく関節を安定化させるために関節にネジを打ち込み、ワイヤーで結びました。

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●術後
術後7日間では、ごろごろと音を発しながら、足先の屈曲ができるようになり、時折足先を着いて支持できるようになってきました。激しい脱臼でしたので、神経の損傷が気になっていましたが、何とかなりそうです。
頑張れフク(福)ちゃん!

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椎間板ヘルニア-2 [飼い主さん感想文]

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突然のヘルニアで、下半身麻痺で歩けなくなった愛犬のミント。近所のかかりつけの病院の診断は「手術をしても歩ける様になるか分からない状態だが、良くなる方法は手術しかありません。」というものでした。しかし、治るか分からないのに手術をする事に迷い、直ぐに手術に踏み切れずにいました。

ヘルニアに対しての知識も全くなく、情報をネットで得ようと色々検索していた時、鍼治療も効果があることを知り、ホームページから石崎先生にたどりつくことができました。

カウンセリングでは、親身になって話を聞いて下さり、飼い主側の考え方や要望も尊重しながら、一番良い方法を考え、選択肢を出してくださいました。「深部痛覚が残っていれば、回復するみこみはありますよ!」という力強い言葉で、絶望的だった気持ちが救われた思いがして、お任せしてみようと思いました。

そして、1回目の鍼治療から3日後、まったく動かなかった後足で立ち上がった姿を見た時には、それまでの不安な気持ちから治ると言う確信の気持ちに変わった瞬間でした。2回目の治療後には、後足で踏ん張って排尿ができ、ゆっくりですが歩ける様になり、治療の回数を重ねるごとにしっかり歩ける様になってきています。

また、先生は、犬の頭や体を撫でながら治療を進めてくださり、臆病な犬の恐怖心や不安を取る配慮もしてくださるので、安心して針を受けることが出来ますし、看護士の方も色々な相談にも親切に対応して下さり、アドバイスをいただけるので助かります。

今後も治療は続きますが、走れる日が来ることを願って油断せずに見守っていこうと思います。 石崎先生に出会えて本当に良かったです。そして、これからも宜しくお願いします。


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股関節形成不全と骨頭壊死 [院長ブログ]

●ポメ 歳 ♂
ホームドクターでレントゲン撮影し「様子を見ましょう!」と言われ、長期に渡り様子を見たが変化が無く、最近は足を上げる時間も長くなったとのことで、ご紹介で来院されました。

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●レントゲン写真
左右の股関節の状態を観察すると、大腿骨骨頭が受け側(寛骨臼)に入っているのですが、骨頭の位置の違いが分かります。向かって右側は入りが浅く、さらに骨頭部分の一部に黒く抜けが見えます。この状態は、股関節形成不全と骨頭壊死も疑いがあることを考慮する必要があります。
痛みが継続することから、手術で大腿骨頭を切断する計画を立てました。

●術後
摘出した大腿骨の頭部分です。このひび割れは、関節軟骨の骨折の剥離骨折の可能性も考えられます。病理検査を待ちたいと思います。

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●術後直後
硬膜外麻酔、術中、術後と麻薬による痛みの管理を行いました。翌日から、食欲旺盛で痛みも軽減され穏やかな顔つきになりました。3日後には退院予定です。

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●病理結果
骨頭組織の皮質領域の一部において、変性/壊死巣が観察され、これら病巣部には線維細胞の増生や血管新生が認めらレッグペルセス病と診断されました。レッグ・ペルセス病とは、大腿骨骨頭の血流障害によって発生する骨と骨髄の壊死を特徴とする疾患であり、循環障害に分類されます。動物では1歳未満の小型犬に多いと言われます。


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