猫の直腸腺癌 [News]
●銀 20歳 ♂(去勢済) 日本猫
「血液が時々便に混じり、最近痩せてきた。」「今日は腸が飛び出した!」との主訴でした。直腸検査にて直腸内に腫瘤を発見、すぐさま内視鏡で検査に入りました。
●内視鏡検査
肛門から5pの直腸に腫瘤が見られました。腫瘤長さは2pほどですが、他の部位にも怪しい膨らみが見られました。
組織を8か所ほど採取し、病理検査へ提出しました。
●病理検査
上皮細胞の極性が消失し、細胞の悪性化が見られ直腸腺癌が疑われました。
●治療
腫瘍の浸潤範囲が広域のため、直腸を引き抜く手術適応ではありませんでした。今後は、漢方薬、温灸、直腸への薬剤の直接投与、オゾン全身、局所療法などの副作用のない方法で、質の高い生活を確保しつつ、延命、完治を目指します。
実習生感想文 [News]
●7日間の実習を終えて
今回、一週間実習をさせて頂き、院長先生やスタッフの皆様の動物と飼い主さんへの深い思いやりとお心遣いがとても心に残りました。飼い主さんの疑問に対して、とても分かりやすい説明と共に、飼い主さんの方針や気持ちを重視しながらも、動物に対する最善の方法も提案していて飼い主さんの満足と動物の健康を共に大切にしている姿がとても印象的でした。
そして、東洋医学を用いた漢方療法や鍼治療を見学させていただき、患者さんの病気だけを治すのではなく、その後の健康の維持、予防を考えた全体を見る治療方針に感銘を受けました。
また、看護師さんの職域の広さや、知識と技術の高さを感じました。石崎動物病院の深い思いやりの心と知識や技術の高さは私の目標にもなり、今後、日々努力し、知識や技術の向上に努めたいと思いました。
石崎動物病院の皆様には、本当にお世話になりました。
ありがとうございました。
岡山理科大学専門学校
動物看護学科 川本梨香子
新しい麻酔器を導入しました! [News]
●ドレーゲル社 アポロ
この度、人医業界最高峰と言われる麻酔器を導入しました。麻酔管理は、モニター各種はもちろんのこと、麻酔器の質も大切な要素になります。
何よりこの麻酔器の優れるところは、一回の送気量が僅か5mlから設定可能であること、つまり新生児にも安心して使えることです。また、患者に合わせた呼吸管理を器械が行ってくれることにあります。また、モニターリングには、麻酔管理者の五感は欠かせませんが、麻酔器自身が炭酸ガス、酸素、麻酔ガス濃度を高い精度で測定できることで力強い味方になってくれることは間違いありません。
飼い主さんには、なかなかご理解いただけない地味な部分ですが、最高の医療を提供したい思いから、かなり無理して導入しました。
●さらに狭く
今迄手術室で使用していた、麻酔器(omeda aestiva5)を手術準備室に移行することになりました。ただでさえ狭い部屋が、さらに狭くなり身動きできない状況です。私を始めスタッフの減量は必須条件になりました(笑)。
理想は、のびのびとできるスペースのある病院移行ですね。