広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

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緊急症例、犬の会陰ヘルニア [News]

●るい ♂ ポメラニアン 13歳
その症状は突然やってきました。「いつも元気過ぎる子が急に食欲、元気がなくなり大人しくなった。気が付けばどうもお尻が硬く膨らんでいるのに吃驚した!」と緊急で来院されました。

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●右会陰ヘルニア
右のお尻は、ヘルニア輪から突出したと思われる内容物で大きく膨らんで硬くなっていました。すぐに超音波で確認すると大きく膨らんだ膀胱と前立腺が入り込んでいるのが分かりました。
⁂カルテを見ると以前より手術を勧めていた記録がありました。

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急性腎不全が発症していましたので、まずは、針で穿刺して大量に溜まった尿を急ぎ抜きました。

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●術後
急性腎不全による尿毒症が発症していましたので、数日間の点滴を行いながら、経過を観察していきます。2日目は、まだ腎不全の数値は高いですが、食欲は旺盛になってきました。

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コロッとした「うんち」を確認、そして、本日より突然吠え出したので(4日目)急遽退院になりました。めでたしめでたし。

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猫の時間経過した開放骨折 [News]

●うり 1歳 ♂ 茶トラ
「ギブス固定していたが、ずれて骨がでてしまった」と手術依頼をいただきました。

●レントゲン写真1(術前)
とがって見えるのが皮膚から外に出ている脛骨の一部です。時間か経過しているために既に骨は固まってしまっています。

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●レントゲン写真2(術後)

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●手術
皮膚から出ている部分の骨を切除し、癒着している骨を離断し、軸を正しました。時間経過による萎縮があるため、骨をさらに短く切断すれば足の角度は整いますが、歩きづらくなると思われましたので、術後のリハビリに期待して骨の切除は最低限度に抑えました。

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若干脚は短くなりますが、固まった関節と委縮した筋肉を徐々に開放し伸ばしていくリハビリが不可欠です。

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●レントゲン写真@(術後)
このプレートは、創内で行う創外固定を原理としています。よって、骨とプレートとの隙間(脛骨近位部)が生じても問題はありません。

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●レントゲン写真2(術後)

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●術後
翌日から食欲旺盛で、3日後に帰宅しました。骨髄炎を考慮して、波動測定を行いながら抗生物質の投与期間を検討していくつもりです。
遠方からのご紹介手術でしたので、本日お電話をいただきました。「足を着いて高い所に上がろうとする」とご報告に嬉しさがこみ上げました。(感謝)

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冬の蚤アレルギー [News]

●rara 猫 16歳 ♀
「毛が抜ける」と来院されました。

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●蚤アレルギー
以前は、冬に蚤のアレルギーによる皮膚病を見ることはありませんでしたが、数年前からこのような状態になりつつあります。対応は、身体のエネルギーを奪わないタイプの蚤駆除薬を選択します、そして、極力使用しないことが肝要です。なぜならば、甲殻類(蚤、ダニなどの甲羅を持つ生物)にしか効果がないと説明されていますが、蚤が死んでしまうような化学物質が体に良い訳がない(笑)と考えるからです。

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●診断と治療
診断は、臨床症状(腰背部の脱毛、突然振り返って皮膚を噛み付く)と蚤の糞の存在です。蚤取り櫛で採取した糞の特徴は、「J」に湾曲している、水分を含ませると血液がにじんでくる特徴があります。多頭飼育している場合には、同時に蚤の駆除を行う必要があります、繰り返して申し上げますが、蚤が居ないのにノミ駆除薬を予防的に安易に使用することは避けましょう!

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