広島県呉市「石崎動物病院」

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歯科

犬の犬歯抜歯後の再被覆術 [News]

●ダックスフンド 10歳 ♀ 
「数か月前、歯石除去の際に抜歯を行い、口腔粘膜による被覆術(フラップ)を行ってもらい、しばらくは良かったのですが、どうも穴が開いているようです?」という主訴で来院されました。右上顎犬歯部は、窪みがあり拡大鏡で観察すると小さな穴が開いているのが分かりました。

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●再手術
残念ながら、この状態を観察していても穴が塞がらないことをお伝し、当方で再手術をさせて頂くことにしました。2度目の手術ですので、短くなっている口峡粘膜をカバーするために大きめの切開が必要になります。

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●縫合
口唇粘膜と硬口蓋の高さを合わせて丁寧に縫合しました。

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●左側犬歯部分は、はっきりとわかる穴が開いていました。右側同様の処置を行いました。

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●縫合は血行確保のために術後の組織短縮による牽引を見込んで大きめの被覆弁を形成し、硬口蓋粘膜と口唇粘膜の高さを合わせて被覆弁を丁寧にあつかい縫合する必要があります。ちなみに、穴を放置していると食べ物が鼻に入り、クシャミ、慢性鼻炎を発生することになりますので、積極的に被覆することをお勧めします。


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猫の下顎結合と硬口蓋結合の分離 [News]

●プチ 7歳ぐらい ♂ Mix
2週間行方不明で、近所の方から連絡を戴いたそうです。詳細を調べると、交通事故で頭をぶつけることで良く発生する、上顎と下顎結合部の分離がみられました。お腹も酷くぶつけているのか、著しい血尿と神経障害で尿が自力では出せません。できるだけ速やかな修復が必要ですが、風邪を引いて居る上に、長期行方不明により著しい脱水と栄養失調を伴っています。

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●下顎結合の分離
7日後、麻酔をかけるには不十分な状態ですが、硬口蓋の穴が開いたままになっていることで、よだれと膿が止まりません。貧血PCV16%(正常は>27%)ですが、慎重に手術を行うことにしました。

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●下顎結合の修復
分離した下顎をワイヤーで締結しました。

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●硬口蓋結合の分離

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●硬口蓋結合の修復
ワイヤーで分離部分を引き寄せて硬口蓋を縫合しました。

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●術後
翌日からは、多量の鼻汁とヨダレがほとんど止まり、状態が改善してきました。また、膀胱内の出血により発生した血餅で、尿の閉塞を繰り返しましたが、現在は改善しています。神経障害による排尿の問題が残りますが、鍼治療で回復を計りたいと思います。

●再発
残念ながら一部が再び開いてしまいました。前回は、全身状態が非常に悪い中(貧血と感染)、短時間の緊急処置であったため不十分だったかもしれません。

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今回は、全身状態がずいぶんと回復したので、時間の余裕があり、腰を据えてじっくりと処置を行いました。その後の経過は後ほど・・・・。

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●3か月後
2度の処置を行い、やっと正常に復しました。上顎を固定していたワイヤーを抜き、後退していた歯茎を前進させて処置を終了しました。

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猫の歯髄感染症 [News]

●14歳 mix モモ
「2-3日前から食べなくなって、顔を触ると嫌がる」主訴でラインされました。写真で分かる通り、顎の下が腫れています。血液検査では炎症像のみが引っ掛かりましました。身体検査をクリアしたので、麻酔下であごの部分の精査を行うことにしました。

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●レントゲン撮影
歯科専用のレントゲン装置で歯と骨の状態を検査しました。

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軟部組織が激しく腫れ(白⇒)、その下の下顎骨は中心部が黒く変化し骨膜増殖(赤⇒)があることから、感染症を疑いました。

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●探査
左下顎の犬歯が折れて、その周辺の歯肉が赤く炎症を起こしていました。折れた歯に沿ってプローブを挿入すると下あごの皮膚まで到達し、大きなスペースを形成していました。そのプローブの挿入口からは多量の膿が湧き出てきました。

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●抜歯
問題となっている犬歯のほとんどは溶解していました。抜歯後、
歯科用のバーで抜歯後の歯槽骨を薄く削り、洗浄を繰り返しました。

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●ドレイン装着
下顎の先端部に排液チューブを装着し、犬歯を抜いた部分は縫合を行いました。

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●考察
人間であれば、折れた歯の歯根とその周囲が疼けば直ぐに歯医者へ駆け込むのでしょうが、動物の場合は食欲がなくなるまで気づけないことが多く、普段から自宅での身体検査を充実するか、あるいは定期検診を充実して欲しいと思ったケースでした。


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