広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

RSS1.0


選択されているタグ : 

腫瘍

軟部組織肉腫(遅れた判断) [News]

●ラブラドル ♀ 12歳 ラブ

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

4月の後半に「咳」の症状で来院されました。その際の身体検査で左前足先に小さな出来物を発見しました。我々の仕事は、確固たる証拠がない限り、疑ってかかることを重視し、見た目だけで決して判断してはいけないことを厳守しなければなりません。この写真は、5か月後の手術前の写真ですから随分と大きくなっていますが、、私が発見した当時は、可愛く小さなものでした。検査、切除を薦めましたが、飼い主さんにとっては、見た目はきれいだし、小さな塊なので「イボ程度」に考えて、切除することは到底考えられませんでした。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●思いきって切除
ここまで大きくすると(上記)腫瘤部分を切除しても周辺からの皮膚が足りず、また、切除後に皮膚移植にしたとしても動物の性格、稼働しやすい部分であることから、指ごと落とすことが適切であると判断しました。確かに指は残すに越したことはありませんが、人間ほどの不自由はありません。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●病理結果
結果は低悪性度の軟部組織肉腫でした。腫瘤は完全切除がなされ、予後は良好であるとの報告でした。

以前も同じことを書いていますが、見た目だけで腫瘤を決して判断してはならず、必ず組織検査をおこなって、速やかに小さなうちに切除してしまうことが大切です。
そして、繰り返しますが、切除してからの今後の生活改善を行わなければなりません。


関連タグ :

  一記事表示

ページのトップへ