広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

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2008年07月26日(土)

小さなシコリも、疑いを持って検査を! [News]

 実は、「お尻の化膿」でご依頼いただいたのですが、その化膿の横に3mm程の「とても小さな膨らみ」を発見しました。そのお尻の膨らみは、喧嘩の跡?と思える程度でした。念の為に皮膚穿刺をして検査を進めると「肥満細胞腫」でした。
肥満細胞腫は、腫瘍のひとつで、猫ちゃんの場合には頭部によく見られ(45%)ます。
ということで、頭部も細かく検査を行うと、耳に小さな膨らみがみられました。
同じく肥満細胞腫でした。

●肥満細胞腫とは?
肥満と聞くと、太りすぎのイメージですが、特に太っていることとは関係なく、身体には、肥満細胞と言う免疫に関与している細胞がいます。その細胞が腫瘍化することによって発生するものを肥満細胞腫と呼びます。特に6歳以上の猫にみられます。また、皮膚型と内臓型に分けられています。

画像(220x165)・拡大画像(640x480)

お尻と尾の間、2箇所に咬まれた傷が見られます。
後ほど、切開して排液チューブを3箇所設置。

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毛刈りを進めると、小さな腫瘤発見!
(まん中の丸い塊)
検査後、肥満細胞腫と診断。

画像(220x165)・拡大画像(640x480)

頭部を検査すると右耳の端に小さな腫瘤を発見!同じく、肥満細胞腫だった。

提出した病理結果は、「良性の肥満細胞腫」でした。
心配した脾臓の腫れもなかったので 一安心です。

 しかし、これからの生き方が重要で、たとえ良性といえども腫瘍ができた事は、免疫力の低下が考えられます。生活環境を見つめ、免疫を強化する生き方に変更する必要があります。猫ちゃんの性格まで含めて、今までの環境についてコンサルテーションを行い、免疫増強のお手伝いを早急にしていきたいと思います。

23時54分


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