広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

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2008年07月25日(金)

熱中症と思いきや・・・ [News]

本日、6か月のポメちゃんが来院されました。
日中、海へ一緒に連れて行ったそうですが、突然の異常に驚いて、急患で入られました。
多量のヨダレ、呼吸速迫、意識消失・・・。
熱中症と思いきや、体温は39.5度。「あれれ?そんなに高くないな〜?」
その後、詳細な身体検査、超音波検査、血液検査を行った結果、門脈体循環シャントの疑いが強まりました。これから、さらに、深い造影検査が必要です。

画像(165x220)・拡大画像(480x640)

とにもかくにも、この暑い時期には、そして、日陰につないでいようとも、「高級毛皮をまとい、十分汗がかけない動物」は決して連れ出さないでください!

今年は、幸いにも、どなたも熱中症で来られていませんが、重々注意が必要です!
飼い主さんにとって、寒いぐらいに過ごす方が、彼らにとっては、快適だと認識ください。

門脈体循環シャントとは?(もんみゃくたいじゅんかん)
腸から吸収された栄養や毒素は、門脈という血管を通り肝臓で合成、貯蔵、解毒されます。しかし、この門脈から肝臓を通らず、あるいは、僅かしか通らず全身静脈へ迂回してしまうことが、先天的、後天的に生じたことを言います。毒素が全身へ回ってしまうため、ヨダレ、発作、一時的盲目などが起こります。

画像(220x165)・拡大画像(640x480)

●このポメちゃんのCT所見は、後大静脈単一シャンとでした。
門脈〜後大静脈へ流れる迂回血管が見えます。

13時27分


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