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2015年11月11日(水)
猫の水晶体(レンズ)脱臼 [News]
●くーち ♂ クロ猫 13歳
「目が見えていない気がする」と来院されました。ペンライトで観察すると前房内にレンズがずれて位置していることが分かりました。レンズの前方脱臼です。反対側も以前に脱臼していることから、レンズを釣り上げているチンシ帯の形成不全、小水晶体などの先天的異常が考えらえます。眼圧は低め(5〜8mmHG )で軽度の炎症があります。隅角(炎症で排水溝が詰まる)が閉鎖されると2次的に緑内障が発生するため、速やかに手術をすることを決めました。
●摘出レンズと予後
角膜を切開し、前房内のレンズを取り出しました。
術後の眼圧は11〜13mmhgと安定して、炎症もほとんどなく視力も回復しています。この度は、気付くのが早く2次性緑内障になる前に手術ができたことが幸運でした。
●術後
視力(右眼)も回復し、玉を取れるようになりました。
めでたし、めでたし。
17時24分