広島県呉市「石崎動物病院」

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2018年08月30日(木)

犬の耳血腫 [News]

●チャコミ ♂ 15歳 Mix
「耳が膨らんできた」主訴で連絡が入りました。

拝見すると見るからに左の耳血腫(じけっしゅ)でした。
耳血腫とは、耳の皮膚と軟骨の間に血液がたまることで、
耳が膨らんだ状態になります。
状況は様々ですが、多くの例では耳がパンパンに膨らんで来院される(↓写真)ケースが多く、原因は、「自己免疫疾患、あるいは、アレルギー疾患による外耳炎で耳をしきりに振ることにより血管が破城して血が溜まる」とも言われますが、はっきりしたことは分かっていません。

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●治療
内科療法と外科療法、あるいは放置療法(大きく膨らんだ場合には、痛みがあるので無理)があります。
内科療法では、長時間型のステロイド注射で治りますが、私個人的には、老犬には特に活性酸素を大量に発生させる人工長時間タイプのステロイドは使いたくありません。

今回は、飼い主さんとの話し合いにより外科手術で対応することにしました。腫れた耳の内側の皮膚と軟骨の一部を切除して、中にたまっている血腫を除去し、膨れ上がり空いてしまった隙間を上下で合わせる縫合を行います。

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●術後
開けた隙間からでる血液をスポンジに吸収させ、定期的な包帯交換を行います。

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●抜糸後
約10日後に抜糸を行い終了です。
チャコミは、アレルギーが存在するので引き続き食事管理を継続していきます。

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13時56分


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