広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

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2008年10月20日(月)

根本的な原因を考慮しましょう! [News]

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え!わ、私、何かわるいことした???

●ヒナちゃん 10ヵ月 ♀
 マルチーズとチワワのMix

下のレントゲンを良く見てください。
少し見にくいですが、横行結腸、下行結腸(大腸)に白く細かい塊が
見えませんか???


実は、飼い主さんが、帰宅してみると、部屋の電気コードが30cm程無くなっていることに
気づきました。
「もしかして、食べたんじゃないか?これは、大変!」と慌てて来院され、撮影したレントゲン写真です。
幸いにも既に、便となって排出されるところで一安心。

詳しくお話を伺うと、最近、飼い主さんが忙しくてヒナちゃんに構ってあげられず、出かけると必ずイタズラをするようになっていたそうです。

ここで、大切なことは、「大事に至らなくてよかったね〜。」で終わるのではなく、どうして、この様な行為をするようになってしまったのか?を探らなければいけません。

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●横向きのレントゲン写真
真中に、銅線の塊が見えます。
(クリックすると大きく見えます)

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●仰向けのレントゲン写真
背骨の上方に、同じく銅線の塊が見えます。
(クリックすると大きく見えます)

ということで、分離不安症(飼い主に依存が強いため、離れると、異常行動を起こしてしまう病気)の治療を始めました。今回は、西洋医学の薬ではなく、心を改善するフラワーバッチを処方しました。

単に「吐く」と言う症状に、吐き気止め、制酸剤を投与すれば、症状は治まることがあります。しかし、もし、根本に心の問題、例えば、「飼い主がイライラしているor夫婦喧嘩が続くor新しい仲間が増えるなどなど」の原因で嘔吐してしまう場合もあるので、この点を考察しなければなりません。

病気は、心が作るとも言われます。どうぞ、皆さん症状にとらわれることなく、根本原因を見つめてみることを忘れないでください!

10時32分


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