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2008年12月22日(月)
乳腺腫瘍について [News]
人間の4人に一人が癌と言われるように動物にも癌は多く見られます。
この乳腺腫瘍は、犬に多い病気です。
また、♀犬にできる腫瘍の半数が乳腺腫瘍だといわれています。
●原因
女性ホルモンとの関連性が高く、ホルモン誘発性の腫瘍の場合には、発情回数と発生率の関連が古くから言われています。
●治療
手術によって腫瘍の切除をおこないます。
通常、ホルモン誘発性腫瘍を考慮して、同時に卵巣と子宮を摘出します。
多くは、子宮と卵巣の異常を伴っています。
真中に丸く小さく見えるのが腫瘍です。
「悪性あるいは良性?」は、約7日後の病理検査を待ちます。
このケースでは、局所的に乳腺の一部と一緒に切除しました。
●手術後の検査(重要!)
摘出した腫瘍は、必ず病理検査へ提出します。複数であれ、それぞれを良性、悪性、また、切除範囲が適切であったかを一つづづ確認します。もし、不適切であれば、さらに切除範囲を広げて再手術を行います。
●予防
原因で触れましたように、多くがホルモン誘発性ですので、ホルモンの影響を受けない事が発生率低下につながります。よって、初めての発情前の避妊手術(約6か月前)をすることが一番の予防法となります。
●術後管理(一番重要!)
腫瘍ができるということは、間違いなく免疫が低下したからであり、現在も低下していることを意味します。
無事に切除できたからと安心せずに、これからが大切です!
食事、環境などを再検討して、少しでも免疫が上がるサポートをしてあげましょう!
09時02分