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2009年03月28日(土)
「でき物」と思いきや・・・。 [News]
●雑種猫 トラジー ♂ 去勢済み 年齢約11歳
手術歴は、犬にかまれて腹壁ヘルニアの手術、糸を飲み込んで開腹手術と大きな手術を2回経験しています。
今回は「2か月前から、どうも足の着き方がおかしい!?」と来院されました。
とてもおとなしく、診察しやすい子です。
「あれ!?」足の裏に僅かなシコリが発見されました。
レントゲン検査では、骨に異常なし、僅かに軟部組織に腫れが発見されたのみでした。また、軽度に神経学的異常を認めました。(やっぱり、少しおかしい・・・?)
その腫れた部分を穿刺して細胞を調べてみるも、結合組織と思われる細胞のみで腫瘍らしき変化はありませんでした。
そうそう、その腫れを軽くたたくと、痛がるのか?足を引きます。
腫瘍だとこの反応は無いし〜???
●試験的切開
かなりお待たせするのを気にしながら、詳細に検査を続けました、しかし、なんともはっきりしないので、お許しを得て、試験切開へと進みました。塊を慎重に剥がしていくと・・・な、な、なんと!
足の裏側の腱が根こそぎ切断されているのが発見されたのでした。
腱をつないで、足先を固定し、鎮痛処置をバッチリ。固定は約6週間続きます。我慢、我慢。
トラジー君、7日後のバンテージ交換にも、上機嫌で快く応じてもらえました。
これで手術は3回目!
「トラジー、もう年なのだから、これを最後にしょうね!」
09時10分