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2009年04月03日(金)
シャリホツちゃんのその後・・・ その3 [News]
●3月21日 土曜日 晴れ
シャリホツちゃんの残された問題を解決する日がやってきました。
本日の予定は、@脾臓摘出 A卵巣、子宮摘出 B腎臓生検 C歯石除去です D皮膚腫瘤2箇所。人間では、全て一緒に行う事は、まずしませんが、シャリホツちゃんの健康状態、飼い主さんのご都合(竹原と遠方)と合わせて考えた結果です。
前回、フィラリアの虫体を摘出後、心雑音も消え、元気も出ています。
血液検査でも異常値が全て正常に戻り、貧血も改善されています。よって、今日は、前回より安心して手術が行えそうです。
@摘出した脾臓です。
前回、超音波で発見したものです。
組織検査で悪性、良性と鑑別します。結果は、約10日後です。
A摘出後の卵巣と子宮です。
卵巣が大きく、子宮の腫大もありました。
B腎臓生検
尿中蛋白が継続して出ていましたので、一緒に腎臓の組織検査を行いました。結果は、約10日後です。右は、腎臓生検に用いた、バイオプシーガンです。下の針を装着してスプリングを引っ張り、ボタンを押して、その勢いで組織を採取する装置です。
C歯石処置前
そこそこ歯石が付着していました。
C歯石処置後
残念ながら、臼歯は歯肉がずいぶんと後退し、歯根が見えます。しかし、もうしばらくは、頑張ってもらいたいと思います。
<シャリホツとモクレン紹介>
年齢不明。この二人、幸運にも、2か月前に、2匹一緒に引き取ってもらいました。引き取ったものの、色々と問題満載で大変です。しかし、優しい飼い主さんに巡り合えて、二人とも、一つ一つ問題解決に向けて頑張っています。
●性格
<シャリホツ>のんびり、おっとりで、日なたぼっこが大好きです!
<モクレン>大人しい
●エピソード
<シャリホツ>おっとりしているのに、人が来るといつまでも吠え続ける。
<モクレン>大人しくて、部屋では、じっと動かずに隅にいて暗めなのに、外に出たとたんに馬車馬の様にダッシュ!
お釈迦様の1番弟子と2番弟子の名前が「シャリホツ」と「モクレン」だそうです。その2人がとても仲良しだったからと、以前の里親さんが名付けられたそうです。
●飼い主から一言
当家に来て2か月が経ちました。最近やっと馴れて、膝の上に飛び乗ってくれるようになり、嬉しく思います。
今まで、繁殖犬として長い間ずっとずっと苦労してきたと思います。
この度、石崎動物病院とご縁があったお陰で、沢山の病気を見つけて、そして、治してもらい感謝しています。
これからは、我々家族みんなと楽しく、幸せに暮らして欲しいと願っています。せっかく助けてもらった命なので、しっかりと長生きしてください!
●動物病院から一言
飼い主になったとたんに、次から次と問題が発見され、大変でしたね。まずは、心臓の虫の摘出から始まり、今回の手術と大きな内容が続きました。後は病理検査待ちですが、良い結果を期待しています。
本日、抜糸が終了し、元気そうな二人を見て、スタッフ一同、幸せな気分になりました。
飼い主さんの愛情に包まれて、幸せな余生であることをお祈り申し上げます。
スタッフ一同
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11時01分