広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

News

RSS1.0


2009年04月09日(木)

いや〜私、本当に腹切るところだったんですヨ。 [News]

●ララ 2歳 ♀ ワイヤーフォックステリア

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

         

●3月24日
「犬用の鳥の形をしたゴム様の玩具を食いちぎって食べた!」と連絡が入る。
翌朝、1回吐いたが、その中にちぎれた残骸が2つ出た。食欲元気あり。

●3月25日
今日は、便の中にちぎれた足が出てきた。
元気食欲あり。嘔吐なし。

●3月27日
朝8時   昨日食べた食事が未消化のまま嘔吐。
朝8時30分 玩具の残骸出る。
朝9時30分 玩具の残骸出る。
玩具の胴体部分は、未だ不明。

・・・という病歴で3月27日の午後に当院に来院されました。

■病院にて
元気あり、腹部痛なし。食欲あり。午後は嘔吐なし。
嘔吐が続けば、超音波、バリウム造影、内視鏡検査へ進むこともお伝えし、食事療法にてまずは様子を見ていただくことにしました。

●3月28日
昨日、帰宅時に車の中で3回嘔吐。
午後5時20分 液体嘔吐。
午後8時   黄色い液体を嘔吐。目を閉じて痛そう。
午後9時   黄色い液体を嘔吐。しっぽ丸めて震え。

●3月29日
朝 じゅうたんに大量に吐いている液体を見つける。
元気、食欲なし。

■病院にて
触診、血液検査にて異常なし。
しかし、エコー検査にて、液体貯留像と異物?像が気にかかるので、バリウム造影を行いました。
午後からの造影でしたので、夜までの検査では、特に異物の影なし。
明朝、最終レントゲンを撮影する計画としました。

画像(330x229)・拡大画像(567x394)

上は、超音波検査による、気にかかる胃内像。
嘔吐を促し胃内異物を排出させることも考えましたが、腸管での閉塞の可能性を
考慮して、バリウム造影を行いました。

下は、バリュウム造影開始。その後時間経過ごとに写真を撮影しました。

画像(220x165)・拡大画像(640x480)
画像(165x220)・拡大画像(480x640)

■病院にて入院
3月30日 朝
バリウム投与後から、嘔吐なし。いたって元気。
朝のレントゲンでは、胃にバリュウム残存なし、しかし、結腸一部に糸状の影像あり???

間もなく・・・「ででで、出た!」

ついに、トップの写真の鳥の玩具が便と一緒に出ました。
めでたし、めでたし!
しかし、150円の玩具が、ずいぶんと高い物になってしまいました!プラス思考で思えば、内視鏡処置、外科処置まで進まなくて良かったですね〜。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

鳥が出てスッキリのララちゃん。

●アドバイス
いや〜。とにもかくにも良かった、良かった!
腸の2倍もある玩具が無事に出てよかったね。
これに懲りて、玩具は手作りのササミの燻製に変更して、犬用の玩具は、二度と与えないように気をつけましょう!

皆さ〜ん。
他人事ではありませんよ。玩具は、化学物質を多量に含んでもいますし、今回のようなことが生じます。余計な物は、与えないように注意しましょう!

07時32分


ページのトップへ

  • お問い合わせ
  • スタッフ募集
  • 石崎動物病院の日々

検索

キーワードリスト

最近の記事

リンク集

powered by a-blog

[Login]