News
2011年02月27日(日)
著しい皮膚欠損 [News]
●来院初日
「治りが悪い」と転院いただきました。外出の際に、大きな外傷を受けたことが考えられます。まずは、今までの治療を見つめなおす作業から始めたいと思います。
●7日目
随分前の「News」にあるように、現在は、傷は湿潤療法で治すのが主流です。昔のように、乾燥させたり、消毒液を塗布することは行いませんし、その処置は、逆に治りを阻害します。
●14日目
さらに傷は小さくなり、肉芽(赤い盛り上がった組織)増殖が盛んになりました。
●30日目
3日に一度の湿潤療法で、1/5ほどに収縮しました。しかし、傷を覆う、肉芽組織(赤い部分)が前回より勢いがありません。今しばらく増殖を期待したいと思います。
●45日目
飼い主さんは、皮膚の増殖スピードが思いのほか早かったので、外科手術を望んでいませんでしたが・・・・。
せっかく肉芽組織が増殖して皮膚が再生しつつあっても、緊張があるお尻の部分は、動く事で破れてしまうことが数回見られました。よって、これ以降外科手術で治療を行うことにしました。
関連タグ :
09時08分