広島県呉市「石崎動物病院」

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よくある質問

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不正咬合について [よくある質問]

不正咬合とは?
歯の上下のかみ合わせが悪い状態を言います。
犬、猫でも発生しますが、特に、ウサギ、プレーリーなどでは、上下の咬み合わせが悪いと、歯が摩耗されないので、どんどんと伸びてしまい、食事ができなくなったり、伸びた歯で組織を傷つけることになり問題が生じます。

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●プレーリードッグの小三郎ちゃん
下の歯が伸びています。
特に左側は、上唇を傷つけています。
以前転落して歯を折ってから、歯の伸びる方向が変わり、咬み合わせが悪くなってしまいました。

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切断直後の写真です。

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切断された歯です。

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●兎の純之助ちゃん
下顎の歯は特に良く伸びていますね〜。

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こちらは、上顎の歯。

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切断後の上下の歯です。

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手術手順(詳細)について [よくある質問]

●手術手順
手術に立ち会われる飼い主さんは、年間数人と少なく、また実際の手術前後の準備をご存じの方はさらに少ないと思います。

今回は、当院での手術手順を説明させていただきます。
簡単な手術であれ、ほとんど以下の手順に従い進行します、ですから手術準備も同じく大変であることをご理解いただければ幸いです。

以下をご覧ください。

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@身体検査
全身を検査し、麻酔を安全に行えるか判断します。
<検査内容>
・全身状態/皮膚 /眼・耳
・心臓 /筋/骨格
・消化器 /泌尿器
・粘膜 /前立腺(♂)

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A血液検査
自由選択ですが、高齢(7歳以上)、難易度の高い手術では、検査させていただきます。
<検査内容>
血液検査:全身状態の把握
血液化学検査:肝障害、腎障害、蛋白異常、電解質異常、代謝異常、内分泌異常を確認など

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血液凝固検査:止血機能の確認。
血液塗抹:血球観察と血小板数を確認します。

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B胸部レントゲン検査
自由選択ですが、身体検査で心雑音を聴取された場合には検査させていただきます。
必要に応じて胸部超音波検査へも進みます。

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C心電図検査
身体検査で、不整脈を発見した場合には、検査させていただきます。

<注意>
上記の検査で重大な問題が見つかり、麻酔に影響が出ることが予想される場合には、手術は中止あるいは延期とします。


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D前投薬(鎮静・鎮痛処置)の投与
いよいよこれから、麻酔の前段階が始まります。
前投薬を投与して、不安な動物の為に、15分程一緒にお待ちいただきます。
そして、薬の効果が出た時点でお預かりします。




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E血管確保
麻酔中の血圧の維持、麻酔薬の投与、体液保持のために血管にカテーテルを挿入します。

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G輸液
酸素化と同時に、血圧低下を避けるために、麻酔薬導入前に5分間の体液補給を行います。
その後、麻酔中も輸液は継続的に行われます。

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F酸素化
麻酔導入時の低酸素対策の為に、5分間の酸素補給を行います。

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H麻酔導入と気管チューブ挿管
確保した血管から、抗生物質、鎮痛薬、そして、麻酔導入薬を注入し、気管チューブを挿入して気道を確保します。

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手術準備室

I維持麻酔
吸入麻酔薬により、麻酔を維持します。
これより、血圧、心電図、酸素濃度、二酸化炭素濃度を継続的に観察します。
イソフルン、セボフルレンの2種類の吸入麻酔薬が選択できますが、より状態が悪い場合には、セボフルレンを選択します。

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J硬膜外へ鎮痛薬の投与
首以下の手術では、鎮痛の為に硬膜外腔へ麻薬を注入します。
約12時間効果が持続します。

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K毛刈りと消毒
手術準備室で毛刈りと徹底的な消毒を行います。
(よりクリーンにするために、多めの毛刈りをお許しください!)

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手術室

L手術
これより、準備室から手術室へ移動して、ようやく、手術の始まりです。
手術中は、血圧、心電図、酸素濃度、二酸化炭素濃度、麻酔薬濃度、尿量を継続的に観察します。
体温低下を防ぐために循環式温水マットと温風ヒーターが使用されます。

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M覚醒処置
手術終了と共に、覚醒処置へと
移行します。
保温マットの上で、意識が戻るまで
観察、管理します。

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N術後鎮痛
入院室へ移動して注射による鎮痛、鎮痛薬の塗布、静脈からの持続的な鎮痛薬投与などを、痛みの程度に合わせて行います。
その後、毎日の体重、体温、食欲、元気、尿、便の状態を入院管理者が観察、管理し飼い主さんにご連絡します。

「フ〜。」以上が手術前処置〜覚醒・術後管理までの流れでした。
最後までご覧いただき有難うございました。

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兎の膿瘍 [よくある質問]

●原因
通常、パスツレラという空気を嫌う菌による感染症です。

●治療
外科的に膿の排出、洗浄を繰り返します。
その際、初回に、膿の細菌培養を行い菌の同定を行います。

●予後
この病気、なかなか完治が難しく、再発も繰り返します。
残念ながら、私の経験では、維持はできても完治の例が非常に少ないのです。また、ある部位の膿瘍を治しても、数か月後に別の部位に新たな膿瘍が発生してしまうこともあります。
免疫が低下するために発生する訳ですから、環境(食事、住居、性格)も考慮しなければいけません。

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