院長ブログ
犬の重度アカラス症 [院長ブログ]
●シーズー ♂ ハナ 8歳
「3年前から皮膚病が治らず徐々に悪化する。」主訴で来院。
飼い主さんもハナちゃんも相当疲れている様子です。気合を入れて治癒につなげたいと思います。
●著しい皮膚病変
長期経過した皮膚は著しく赤く肥厚し、腫れ上がっていました。僅かに駆血するだけで足先から血が噴き出す状況です。
足の裏は肥厚により個々の指が繋がったかのような状態に陥っていました。皮膚の掻把試験を繰り返し、皮膚の毛包に寄生する「アカラス」を発見しました!
●治療
@殺ダニ治療
A免疫増強療法
B抗生物質
Cシャンプー療法
特に@は、肝臓の状態を観察しながら治療を勧めなければなりません。長いお付き合いになると思いますが、完治を目標に全力で治療に臨みたいと思います!
●経過(3週間後)
痛みと痒みがとれ、歩けなかった状態が走れるまでになりました。
足裏は、まだまだ腫れていますが、赤みが随分軽減しています。
関連タグ :
猫の虹彩メラノーマ [院長ブログ]
●アメリカンショートヘアー ♂ 15歳
「結膜に何かできている気がする」主訴で来院されました。
以前より緑内障で治療中でしたが、普段からから結膜を見る習慣が備わり、今回の変化に早い段階で気が付かれたようです。
まずは、病理検査の為にサンプル採取案も浮上しましたが、もし悪性腫瘍(メラノーマ)であれば再度麻酔をかけて眼球摘出を行わなければならないこと、慢性緑内障で眼圧が高く、いやいやながら点眼を毎日おこなっていることを考慮して、試験的に眼球摘出を行うことにしました。
●術後
外観は、残念な状況でありますが、いたしかたありません。
翌日からは、食欲もあり安心しました。
●病理結果はメラノーマ
数日後の病理検査では、虹彩メラノーマ(悪性黒色腫)と診断されました。結果的に積極的に眼球摘出を決断して良かったと言えます。眼球摘出を行ったので病変の完全摘出につながり、予後は良好といえます。
今後のケアーは、抗癌剤は使用せず、免疫増強療法を行う予定です。
関連タグ :
犬の陰嚢前部尿道瘻設置術 [院長ブログ]
●ロン ♂ 四国犬 14歳
そもそも、瀕死の状態で担ぎこまれました。著しい脱水、虚脱、皮膚にはたくさんの蛆が発生して、命の灯火がまさに消えようとしている状態でした。安楽死の選択肢もよぎりましたが、飼い主さんのできるだけのことをして欲しいとの希望で看護が始まりました。横たわった状態故に、数時間おきに体位の変更を行い、床ずれに細心の注意を払い看護士による毎日の手厚い看護により徐々に回復が見られました。その甲斐あり、1ヶ月もするとヨタヨタながらも歩行可能になりました。
●新たな問題点
入院中の検査で発見された一つに、尿閉状態に陥ることが分かりました。ペニスの先端から6p程の所に狭窄部位があり、自力での排尿が僅かしかなく、放置すると尿閉を起こしてしまうことが発見されました。狭窄の原因は、以前に膀胱結石が閉塞した経験があるようでした。内科的にアプローチを試みましたが、どうしても上手く排尿できず、膀胱炎が続きます。
●手術
止む無く、手術で閉塞尿道を回避して尿の排泄を導くことにしました。翌日より無事に自力排尿が可能になり、順調な経過をたどっています。切開部からの出血は暫く続きます。











