広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

RSS1.0


眼の大きな腫瘍 Part2 [院長ブログ]

●眼瞼腫瘍
なんでも拾った時から目の縁に小さな固まりがあったそうです。苦節7年、小さかった出来物をこんなに大きく育ててしまいました!?眼瞼の腫瘤は、眼瞼の全長の1/3までであれば、問題なく再建できるのですが、今回は1/3を超えていました。そして、瞼をひっくり返すと、なんか嫌らしい浸潤像があり「この色と言い、裏側のじわっときている感じは悪性ぽいですね〜」とお伝えしました。また、切除が1/3を超えたので、上の瞼を少し切除して、上下のバランスを取りました。(だから少し目が小さくなりました)

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●悪性メラノーマ
7日後の病理検査の結果は、悪性腫瘍であるメラノーマでした。眼にできるこのメラノーマは、転移は少ないのですが、それでも悪性腫瘍ですので、注意が必要です。幸い、血管への浸潤は無く、完全切除できているとの報告でしたので「ホット」しました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●「気づく」こと
腫瘍ができたということは、これは「大切なサイン」と認識すべきです。完全切除がなされたとしても、悪性腫瘍が体にできるということは、免疫が低下していると理解できます。これからは、食事、生活環境を精査して改善に取り組まなければなりません、飼い主さんとじっくり相談しながら、同じ過ちを繰り返さないようにしたいと思います!まずは、オメデトウごさいます。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

関連タグ :

  一記事表示

大分県 「別府温泉保養ランド」 [院長コラム]

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●別府8湯
鉄輪温泉から数分で別府保養ランドに到着しました。創業は昭和41年、昔の雰囲気のまま古びたたたづまいで私を迎えてくれました「落ち着く〜」。大分には別府8湯と呼ばれる代表的な湯があります。前回紹介した別府の代表「竹瓦温泉」をはじめ、この明礬温泉の「別府温泉保養ランド」、観海寺、浜脇、柴石、亀川、堀田温泉とそれぞれ泉質が異るそうで、次回はその他の湯を存分に楽しんでみたいと思います。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●吹き出す蒸気
物凄い音で蒸気が噴き出し、少し怖い気がしますが、期待も十分持てます。受付でおばちゃんに「うちは、湯だけは良いんよ〜!」との一言にさらに期待が高まります。そして初めての者には、入り方の説明があり、「まず入口のコロイド湯で体を綺麗にしてから奥の泥湯に進みなさい」と指示を戴きました。(少し高めの1050円)
脱衣所までかなりの距離を歩いて、眼の前のコロイド湯に入ります。なんか独特の暗い雰囲気で、その後どうやって次へ進めば良いか表示が分りにくく右往左往します。色々とのぞきながら次の泥湯へ「わー。この泥の感触たまらんな〜。何か分らんけど懐かしいな〜。」そして、シャワーで泥を落として次の泥湯へ進めと指示をがありましたが、そのシャワーが「何と水!」1月の冷たい空気の中でとってもこのシャワーは使えません!できるだけその泥を湯船で落として次の2か所の露天泥湯へ。独特の雰囲気と迷路のような施設内を不安に歩き回り、じっくりと3時間過ごしました。寒い日でしたが体の芯まで温まり、汗がいつまでも止まりませんでした。施設内容がわかったので次は、まったりと泥と戯れながら楽しみたいと思いました。


関連タグ :

  一記事表示

「年寄り物語」10歳レオン 超BiGな子宮蓄膿症! [院長ブログ]

●レオン ♀ 10歳 ピレネー

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

子宮蓄膿症とは、子宮内に膿が溜まる病気です。ほとんどが細菌感染が原因です。生理時に子宮粘膜が剥がれ落ち、その際に防御能の低下が起こり、細菌の侵入を許し、約生理1か月後に感染が起こり発症するのが通例です。レオンは、7日前から陰部より膿が見られましたが、飼い主さんは様子を見られていました。昨日、立てなくなった上に、あまりに大量の膿が出たので吃驚して来院されました。7日間の食欲廃絶、発熱、脱水、貧血などの症状があり自力で歩くこともできず、ずいぶんと衰弱していました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●ヘビーな子宮
たっぷり膿が詰まった子宮を摘出しました。既に陰部から膿が排出されていましたから、当初は、5kgほど溜まっていたことが想像されます。比較に出している内側の子宮は、ダックスフンドの物すが、これも異常を伴ない少し大きくなっている子宮です。今回の子宮が、いかに大きくなっているかが分かります。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●異常な卵巣
小さな粒粒が寄せ集まった卵巣です。正常では一つの膨らみであり、このようにブドウの房の様に変化することはありません。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●乳腺腫瘍
左の第5乳腺部分にこのような膨らみが見つかりました。飼い主さんは、ずいぶん前からご存じでしたが、そのままにしていたそうです。今回、子宮・卵巣摘出と同時に切除することをお勧めしました。この乳腺は、多くが水分で膨らみ、その中に、約1cmの腫瘤が発見されました。当然、病理検査へ提出し、悪性、良性、切除範囲の診断を行います。良性であることを願います。

●抜糸時のレオン
数日間、立てませんでしたが、抜糸時にはすっかり元気になり食欲も改善し、自力で歩いて来た姿には感動でした。

  一記事表示

過去の記事へ

ページのトップへ

症例検索キーワード

  • お問い合わせ
  • スタッフ募集
  • 石崎動物病院の日々

検索

最近の記事

リンク集

powered by a-blog

[Login]