山口県 「俵山温泉 山田屋旅館」 [院長コラム]
●山田屋旅館
俵山温泉レポートは、2回目になります。この度、GWにもかかわらず温泉へ行くことができました。
国民の祭日は働くものと認識している私にとって嬉しいご褒美です。休みがきまり俵山温泉の全ての宿に連絡をとりましたが、当然満室です。(遅すぎる!)そんな中、偶然にもたまたまキャンセルが出たことで「山田屋旅館」さんにお世話になることになりました。連休の渋滞の中、約4時間で俵山温泉へ到着しました。
●町の湯
俵山温泉には、一部に内湯をもつ旅館は存在しますが、ほとんどの旅館のお風呂は、外湯の「町の湯」と「白猿の湯」に足を運ぶことになります。特に町の湯は、肩こり、筋肉痛に効果があると実感します。しかし、長湯をしてしまうと湯あたりして、疲れが残ります。推奨は15分。しかし、私は「せっかく遠くから」という思いから30分以上浸かります。だからいつもクタクタです。
●入湯手形
宿泊先では、入湯手形と称して割引券を購入する事ができます。一人1,000円です。この手形で滞在期間中は何度でも入湯することができるので、3回以上入るのであれば手形を購入した方がお得になります。私は、トータル5回入湯しました。
●夕食
個室で戴くことができた夕食です。
新鮮な魚とサザエの刺身と、生きの良いメバルの煮つけなどなど。鱈腹いただきましたが、普段瀬戸内のおいしい魚を戴いている私にとって、刺身は珍しくなく、味噌汁が一番気に入りました。
●朝食
シンプルで体が喜ぶ朝食です。梅干しと味噌汁が良かったです。朝6時〜お湯を戴けるので朝食の前に一風呂浴びました。しかし、ここの湯は、かなり応える(長く入り過ぎる私が悪いのですが)ので、浴びると言う軽いのりではなく、乗り移るという感じです。注意して入湯する必要があります。
●町並み
私は、この俵山温泉の町並みが大好きです。
小さな温泉街ですが、昔の雰囲気が未だにのこる数少ない湯治場であると思います。
此の絵は、山田屋さんから上を望んだところです。
山田屋旅館を下ると小さな川が流れています。そこの橋から見る風景もタイムスリップした様で「いつまでも、いつまでもこの素晴らしい伝統を残して戴きたい!」と思うのです。文明(都市化)は、体にできた「癌」の様なもの、早急に便利さだけを求めて自然との調和を忘れた進化は、「癌」の増殖を招き最終的に自己を滅ぼしてしまうのです。これ以上の自然破壊をしてはなりません。人類は、滅亡の坂道を大急ぎでかけおりているとしか思えません。皆が気づき早く心改めなければなりません。
●青海島
せっかくでしたので、長門の青海島の観光フェリーに乗船しました。1時間半の遊覧で2200円。GWなので、物凄い人でごった返し、臨時便が大忙しで行き来をしていました。当日、風が強く、波が荒かったので島々の洞窟に入る事はできませんでしたが、自然の作り上げた作品に感動しました。しかし、温泉効果を鱈腹戴いたせいか、船の揺れも心地よく、遊覧の間は、ほとんど寝入ってしまいました。たぶん一度は訪れる価値はあると思います???此の写真は「仏岩」。浸食により見事に仏さんが手を合わせている像が作り上げられているのには驚きました。確か、このへんまでは起きていたのですが・・・・。
関連タグ :
猫の尿道閉塞 [院長ブログ]
●ロッシー 6歳 茶トラ
一昨日あるいは昨日から尿が出にくいと来院されました。
身体検査をすると、尿は出ているのですが、血尿。しかし、膀胱炎にしては、元気がありません。簡単な血液検査をしたところ、尿毒症の所見がでています。考えられる事は、数日内に尿道の閉塞が起こり、尿毒症になる。そして、嘔吐が始り(飼主さんからは明確な情報はありませんでしたが)脱水が進み、虚脱状態に陥ったと考えられます。
●尿閉塞
♂猫では、尿がペニス先端部で小さな結石(あるいは血餅)で閉塞してしまうことがしばしばあります。この閉塞状況を放置すると確実に死亡します。多くの原因は、食事の影響、膀胱炎により結晶が作れら閉塞してしまうことです。
●処置
まずは、血液検査により電解質の状態を検査し、異常があれば、麻酔を行える状態に回復させます。そして、尿道から暴行までカテーテルを挿入して洗浄、次にそのカテーテルを滅菌閉鎖回路につないで3日間ほど、再び尿が閉塞しないように管理します。
ロッシーは、午後には凄く元気をとりもどしました。約3日後には退院の予定です。
考えられる原因は、食事から過剰に摂取したミネラル(Mg,P,Ca)や代謝異常により尿中にミネラルがたくさん排泄され結晶化すると言われています。
●飼主さんへ
普段から、尿の状態(回数、色)を注意深く観察しましょう!
関連タグ :
循環器科:小型犬は心臓が悪くなるのです。 [院長ブログ]
●チェリー 14歳マルチーズ
3年前に「数年前から突然倒れる」との主訴で転院してこられました。診察させていただくと、以前から咳があり、聴診で左側からの雑音、そして心臓のリズムの異常が見つかりました。小型の老犬に多い病気は、左側の心臓の弁が変性してしまう「僧帽弁閉鎖不全」です。チェリーもその病気を疑って検査計画を立てました。
●精密検査
心臓が悪いと分かりましたので、その詳細を探るためにレントゲンと超音波検査を行う計画を立てました。チェリーは、凄く怖がりなので、軽い鎮静を行いリラックスいただいてから検査を進めました。
●カラドップラー
まずは、上記で弁のしまり具合、形状、心筋の厚さ、各心臓の部屋の大きさ(心臓は4つの部屋に区切られています)を観察後、カラーを乗せて弁部における逆流を検査しました。
チェリーは、左の弁で著しい逆流(モザイクに映る)が観察されました。
●計測
逆流が分かったので、大動脈と左心房の大きさの比を測定します。左の弁の締りが悪く、逆流が観察されたので、その影響がどの程度出ているのか、数字で左の部屋(心房)の大きさを測定します。正常値は大動脈経と左心房比は1:1.5以下です。
●収縮力の測定
逆流が見られる場合には、左心室の収縮力が増加していのですが、その程度を数字として表わし、また、その収縮力の程度により薬の選択を行います。
●逆流速の測定
左の心房にどのぐらいの逆流の速度があるのかを数字で測定します。
●流出速の測定
左心房から心室に向けて流れる血液の速度を測定します。これにより、心室の心筋の固さが分かります。
●チェりー情報
チェリーの特技は、ゴハンがほしい時には、招き猫の真似をして「頂戴」ができるそうです。そんなチェリーと3年前に出会い、検査後に投薬が始まりましが。2年後に股関節脱臼のために麻酔を余儀なくされました。その後も数回倒れながらも今日まで元気にこれました。これも、飼主さんに信頼いただき、コミュニケーションをとりながら定期検査に真面目に来ていただいた成果であると思います。嬉しい限りです。
●飼主さんから一言
「チェリー!まだまだ長生きしてね!」

















