猫の片側下顎骨骨折 [News]
●もも、猫、10歳、
外で紐でつないでいたところを犬に襲われたそうです。その直後から顎が横に移動したまま、口が閉じなくなってしまっった様です。竹原の先生からの紹介で来院されました
●レントゲン撮影
頭部のレントゲンを撮影すると骨折していることが分りました。下顎の下側に骨折した小さな骨辺が見えますか?
●顎の固定
下顎骨の奥が骨折のため、しばらく動かすことができません。歯の上下を固定して、治癒を待ちます。しかし、あまり長期に行うと関節が固まり、筋肉も萎えてしまうので、その匙加減が重要です。
●胃瘻チューブ
口の固定が必要になるため、胃にチューブを装着しました。約1カ月間安静に願います。
●2度目の検査
顎の位置がほぼ正常に復していたので、固定を外し唇を縫合しました。関節を動かしながら開口制限を行うことで機能回復を計ります。飼い主さんは、可哀想だから早く早くと言われますが、今しばらくの我慢です。
関連タグ :
島根県 湯元温泉 湯の上館 [院長コラム]
●緑のカーテンを抜け、奥深い山に到着。そこに由緒ある湯の上館が味わい深くたたずんでいます。今こそ道路が開通して便利になりましたが、代々この湯を守ってこられた館主に頭が下がります。若旦那で16代となるそうですが、引き続き後継者が現れることを心よりお祈り申し上げます。
●泉質
無色透明。優しく包み込んでくれる湯は心地よく、長時間入湯できる感じで、島根県の有福温泉に似ています。どこの温泉にでもいる地元のファンは、ここの温泉が一番じゃ!といいます。ここでも林業を営む小父さんと遭遇し「目が治った、首が治った、ここに来ないと仕事ができん!」などなど湯の良さをアピールされていました。
●感想
この湯を私のお気に入りに登録しました。いままで三瓶周辺に足を運んでいましたが、これからは、東側もゆっくりと探索してみたいと思います。ホント!日本の温泉文化は素晴らしいものです、末長く守り保っていかなければなりません。
関連タグ :
犬の大動脈血栓塞栓症 [News]
●突然の事でした・・・・。
柴、14歳、♂、大(だい)
突然、後ろ足が立たなくなり来院されました。少し前からきになっていたそうです。足先を摘まんでも痛みを示しません。我々が良く遭遇するのは、椎間板ヘルニアによる神経圧迫です。まず、その病気を一番に疑いました。しかし、突然でありながら筋肉の硬結と腹部の緊張感もありません。落ち着きがなくかなり痛がっている様子です。
触診を進めると後ろ足の足先が冷たく、爪の色が悪いことに気がつきました。股の動脈を触ると左は弱く、右は感じません。念のために爪を切断しましたが出血しません。
●原因
太い大きな血管に血栓が閉塞する状態を大動脈血栓塞栓症と言います。猫では心筋症で最も多く認められますが、犬では副腎皮質機能亢進症、腫瘍、敗血症、蛋白喪失性腎症などが考えられます。
●治療
血栓溶解剤と抗凝固剤を使用し、血液を固まりにくくします。そのモニターとして活性トロンボプラスチン時間を2倍程度に延長させながら調整していきます。
●経過
3度閉塞を繰り返しましたが、現在は、皮温ももどり、歩行もほぼ通常通りになりました。上記の検査を定期的に観察する必要があります。そして、これから原因追究を行います。
関連タグ :
青森県 八甲田温泉 [院長コラム]
●八甲田温泉
谷地温泉から20分ほどで到着しました。酸ケ湯と同じく山深い場所にあり、玄関を入るとカンジキがかけてあります。冬は雪が多い事が想像されます。雰囲気は昔の温泉そのまま、かなり多くの湯治客が宿泊できそうでした。
●冬
一枚の写真を見つけました。八甲田の名前のとおり、また、カンジキがあるぐらいですから、ここは雪深いと思っていました。よって、冬は当然閉鎖されると思います。その他、情報を得ようと思いましたが、午後6時の待合室は誰日一人いませでした。(残念)ちなみに夜は8時まで入浴可能です。
●内湯
広々とした待合室の古びたサッシの扉を開けると薄暗い大きな丸型をした内湯が望めます。湯は少し熱め、41度ぐらいだと思います。
●湯口
酸性明礬泉です。ライトアップで白いのかと思えば湯の花で湯船が一面白く染まっています。味は酸味がかなり強いですが、なかなかおいしく戴けました。効能は、動脈硬化、高血圧、痛風、女性ホルモン代謝不全、蕁麻疹、リューマチ性疾患、慢性肝胆道疾患です。
●露天
露天はライトアップされ良い雰囲気です。この隣にも同じ規模の露天がありました。露天の温度は、ぬるめ(多分38度)でゆったりと入るに適します。そして、少し冷えたところで、内湯につかって出るのが良いと思います。