広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

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火傷に注意! [院長ブログ]

●火傷
誤ってヤカンの熱湯がかかってしまっと聞きました。数日間は、皮膚が少し赤く変色しただけでしたが、三日目あたりから、皮膚の脱落がみられました。感染症を防ぐ抗生剤と皮膚を保護し、剥がれた上皮を再生させる処置を行いました。

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●処置1(雨の日用)
湿潤密閉療法を施しました。
片口、足先、左脇腹と広範囲に及びます。全てを包み込むバンテージをおこないました。足先は、飼い主さんの靴下と、足先が雨で濡れない様にビニール袋で覆います。


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●処置2(晴れの日用)
人間同様に火傷も広範囲に及ぶと死に至ります。子供と同じく事故が起こらない様に十分な注意が必要です。

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●火傷の処置
人間と同様に火傷をしたら、まずは水で冷やさなければなりません。人間と異なり毛が生えていますので、火傷の場所が分りにくく別の場所を冷やしてしまうこともあり注意が必要です。その後の処置は、火傷の範囲と損傷の程度によりますが、上記の通り感染を防ぎ、湿潤療法で治療します。また、皮膚の壊死が広範囲に見られた場合には、皮膚移植、皮膚形成術が必要になります。とにもかくにも、動物は火のそばには近寄らせない様に注意しましょう!


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著しい皮膚欠損 [院長ブログ]

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●来院初日
「治りが悪い」と転院いただきました。外出の際に、大きな外傷を受けたことが考えられます。まずは、今までの治療を見つめなおす作業から始めたいと思います。

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●7日目
随分前の「News」にあるように、現在は、傷は湿潤療法で治すのが主流です。昔のように、乾燥させたり、消毒液を塗布することは行いませんし、その処置は、逆に治りを阻害します。

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●14日目
さらに傷は小さくなり、肉芽(赤い盛り上がった組織)増殖が盛んになりました。

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●30日目
3日に一度の湿潤療法で、1/5ほどに収縮しました。しかし、傷を覆う、肉芽組織(赤い部分)が前回より勢いがありません。今しばらく増殖を期待したいと思います。

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●45日目
飼い主さんは、皮膚の増殖スピードが思いのほか早かったので、外科手術を望んでいませんでしたが・・・・。
せっかく肉芽組織が増殖して皮膚が再生しつつあっても、緊張があるお尻の部分は、動く事で破れてしまうことが数回見られました。よって、これ以降外科手術で治療を行うことにしました。


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実習生感想文 [実習生感想文]

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●今回は、少しご縁があって病院実習をさせていただきました。この実習が初めての病院実習で、最初のうちは何をしていいか全く分からずにただボーッと立っているだけでした。作業を頼まれると動けるのですが、自分からは中々動けず情けない日々でした。ですが、こんな僕を気にかけて下さって、色々な手伝い事やアドバイスを言っていただき段々と自分から動けるようになりました。(と、思います。)つくづく獣医師という仕事は病院のスタッフの方や飼い主さんなどとのコミュニケーションが必要だなと心に染みました。
今回は石崎院長先生を始め、他の獣医師の先生やVTの方々、ありがとうございました。この実習で学ばさせていただいた獣医師としての志や手術法などをこれからの勉強に活かしていきます!そして、是非また実習に行かせて下さい。
この六日間、本当にありがとうございました!!

北里大学 4年生 外科学教室 田中翔


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