広島県呉市「石崎動物病院」

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ラグビーワールドカップ 残すは「カナダ戦」 [院長コラム]

●残念無念。
今回は、期待に胸を膨らまし、全力で日本を応援していましたが誠に無念です。1戦目のフランス戦では、よもや勝てるのではと、一瞬の夢を見させてもらいましたが、世界4位はそんなに甘くはありませんでした。

続いてのニュージーランド戦は、残り2勝の為に力を温存し、ベストメンバーを揃えることができませんでした。結果は、ニュージーランドの上手さが目立ち、太刀打ちできない相手であることを見せつけられました。

第3戦は、完全勝利を誓い、ベストメンバーで臨みました。とはいってもN08ホラニ選手を怪我で欠いているのはとても残念であり、心配でした。パンパシフィック大会でトンガに勝利している日本でしたが、今回のトンガのメンバーは違いました。海外で活躍しているメンバーが合流し、11人もの新たなメンバーが加わり先の対戦とは大きく異なりました。日本の健闘むなしく、特にラックで力負けすると、早い展開でトンガフォワードを消耗させることができず、惨敗しました。残念です。とっても残念です。
しかしながら、マイケルリーチ選手の頑張りには、心より拍手を送りたいと思います。

残された最後のカナダ戦は、日の丸を背負って、死ぬ気で戦って欲しいと思います。
頑張れ日本!

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ハムスターの断脚 [院長ブログ]

●ハムスター 3歳 リボン ♀

右後ろ脚にできた腫瘍に最近気づかれたそうですが、既に巨大化していました。足を落とすことをお勧めしましたが、麻酔のリスクをお話しすると、なかなか踏み切れずに検討の日々が続きました。

しかし、数日もすると腫瘍部分を自らかじり、大量出血で意識消失状態で来院されました。もう迷っている段階ではないので、脚をかじらないように保護して、快復を願って7日後に手術の予約を入れました。

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●ハムスターの麻酔
当院では、ハムスターの麻酔は、先ず酸素化を十分に行い、それから、ガス麻酔(セボフルレン)吸引で行います。消毒の為に人間と同じ手順で行いますが、心電図、麻酔モニター、酸素飽和度メーターなどを装着できないので、麻酔管理は呼吸状況の観察が主になります。よって、術創部分を覆う消毒布は、透明なシートを使用しなければなりません。

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●術後
亡くなったように見えますが、まさに今、無事に手術が終わったところです。手術中に呼吸が止まることなく、また動くこともなく終わり皆でホットする瞬間です。

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かなり大きな腫瘍でした。この段階まで飼い主さんが気づかなかったのには問題がありました。ハムスターは、3歳ともなると癌年齢です。普段からよく観察して、肥満を防ぎ、できるだけ安全な食事を与えなければなりません。

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●術後3日目
飼い主さんの第一声は「とっても元気になりましたー!」嬉しい響きです。一時は失血で死にそうだったことを思うと、驚くほどに元気になっています。
無事に手術が終わり、元気な姿をみると何とも幸せな気持ちになります。
バンザーイ!


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耳の悪性腫瘍(遅れた判断) [院長ブログ]

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●三毛猫 16歳 ♀
「2年前に、他の猫に耳の先端を噛まれて傷になり、その部分を気にして引っ掻き続け耳が無くなってしまった」との主訴でした。1年前から病院に通うが、年齢的に手術ができないと言われ、昨日来院されました。

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●溶解した耳介
飼い主さんは、外傷からこの状況になってしまったと思われていましたが、外傷がいくら進行しても、耳を溶かしてしまうことは決してありません。
傷は、溶解している組織と増殖している組織が見られます。見た目では判断してはいけませんが、稟告の歴史と傷の状況から扁平上皮癌を最も疑いました。
★この度、激しい写真を掲載したことをお詫び申し上げます。


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●細胞診
細胞は、たくさん取れませんでしたが、扁平上皮というより線維肉腫を疑います。悪性所見はあります。

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●今後の計画
耳介が溶け去り、さらに奥の耳道に浸潤波及している状況です。そして、慢性腎不全を持ち、中等度の脱水があります。確かに麻酔をかけるには危険を伴いますが、このまま腐った状況を放置する訳にはいきません。飼い主さんと十分に話し合い、万全を期して処置を行うことにしました。

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●数日後の処置
慢性腎不全の管理を行い、数日前から脱水をとって麻酔をかけて@胸のレントゲンA耳の炭酸ガス処置B凍結処置C術後の食欲不振を考慮して胃チューブ装着を行いました。

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●切除軟骨
レーザーで切除した耳道の軟骨です。軟骨以外の耳の組織の9割は、無くなっていました、

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●翌日
見た目は、初日と変わらなく見えますが、かなり綺麗になっています。腫瘍組織は凍結処置により破壊していますので、多くは壊死して脱落します。

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ともかく、第一段階終了です。明日は、退院です。
耳からの持続出血がなくなり、来院された時より元気になった気がします。腫瘍を完全に除去できるかどうかこの段階では分かりませんが、除去できた折

には、皮膚弁による縫合を行いたいのですが・・・・。


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