股関節形成不全と骨頭壊死 [News]
●ポメ 歳 ♂
ホームドクターでレントゲン撮影し「様子を見ましょう!」と言われ、長期に渡り様子を見たが変化が無く、最近は足を上げる時間も長くなったとのことで、ご紹介で来院されました。
●レントゲン写真
左右の股関節の状態を観察すると、大腿骨骨頭が受け側(寛骨臼)に入っているのですが、骨頭の位置の違いが分かります。向かって右側は入りが浅く、さらに骨頭部分の一部に黒く抜けが見えます。この状態は、股関節形成不全と骨頭壊死も疑いがあることを考慮する必要があります。
痛みが継続することから、手術で大腿骨頭を切断する計画を立てました。
●術後
摘出した大腿骨の頭部分です。このひび割れは、関節軟骨の骨折の剥離骨折の可能性も考えられます。病理検査を待ちたいと思います。
●術後直後
硬膜外麻酔、術中、術後と麻薬による痛みの管理を行いました。翌日から、食欲旺盛で痛みも軽減され穏やかな顔つきになりました。3日後には退院予定です。
●病理結果
骨頭組織の皮質領域の一部において、変性/壊死巣が観察され、これら病巣部には線維細胞の増生や血管新生が認めらレッグペルセス病と診断されました。レッグ・ペルセス病とは、大腿骨骨頭の血流障害によって発生する骨と骨髄の壊死を特徴とする疾患であり、循環障害に分類されます。動物では1歳未満の小型犬に多いと言われます。
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新年明けましておめでとうございます! [News]
皆様!新年明けましておめでとうございます。
今年も年末の続きで、正月から忙しくしておりますが、皆様は、良い年をお迎えの事とお喜び申し上げます。
この道を選んだ以上、当たり前のことではありますが、平日以上に忙しい日々を過ごし、少し苦しいやら、お役に立てて嬉しいやらであります。
本年も皆様、我々のご指導する「病気にならない生き方」を実践し健康な一年をお過ごしください。また、次には「病気になる前の早期発見」を強く意識し、元気でも我々の実施するスペシャル検診に足を運んでください。そして、病気になったら、一刻も早く処置、手術を受け後手にまわらない様注意しましょう!
いつもの慌ただしい年末 [News]
●緊急手術
いつも、年末には緊急手術が入ります。今年も同様に、30日に4件の緊急手術、処置が入り忙しい日々を過ごさせて戴きました。多くの飼い主さんが気が付いてはいるのですが、正月間際になり焦って駆けつける状況が続きます。
ということで31日現在も、食事をとる時間もなく、入院管理に追われています。
●急性膵炎
●皮膚の欠損症
●化膿
●糖尿病
●慢性腎不全
●嘔吐下痢
●子宮蓄膿症
●交通事故
などなど
縁あってお越しいただきました患者様に来年もお役に立てますよう、職員一同「素行自得」の精神で頑張っていく所存です。
今年一年、支えて戴いた全ての皆様に感謝申し上げます。
どうぞ、良いお年をお迎えくださいませ。