実習生感想文 [実習生感想文]
実習に行き、始めに思った事は、病院の作りが一般にある動物病院位と比べ、人の病院に似ているなという事でした。しかし段差などは簡易スロープを使うなどよく考えられているなと思いました。きちんとした朝礼にも感心させられましたが何より驚かされたのは一日の一言の唱和でした。その理念について学ぶ事も非常に意義がある事で素晴らしいと思いましたが、なにより毎日スタッフ全員が何か同じ事をする、という事は共通点を作るという点でスタッフ間のコミュニケーション、共同意識の向上につながるのではないかと考え、よい方法だと思いました。
診療においてはみなさん一人一人が行動意識を持って自分で考え動いていらっしゃるようでとても無駄のない、ひいてはオーナーさんを待たせる事が少ない診療になっていたのではないかと思いました。特に、看護師さん達が非常に病院の診療方針やその子についての治療方針について熟知されており、「すみません、先生に聞いてきます」と言ったケースがほとんど見られなかった事が素晴らしいいと思いました。他にも採血や、耳鏡の処置を積極的に行うなど、この仕事は獣医師が、この仕事は看護士さんがという線引きを行っていない所が良いと思いました。看護士さんでも院長先生の指示に疑問を持ったら包み隠さず意見し、それを院長先生もきちんと受け止めディスカッションする所も非常に良い所だと思いました。診療のお忙しい中でも質問に丁寧に答えていただいたり、診療の様子をしっかり見れるように気を配っていただいたりと大変勉強になる実習をさせていただきありがとうございました。
先生が力を入れていらっしゃる東洋医学、特に食事について、もっと詳しくお話を聞いておけばよかったと少し後悔しています。生食の推奨は昨今増えてきているペットの皮膚病や肝・腸疾患の改善に有用だと思いますが、正しい知識で用いなければ、感染症や栄養の偏りなど多くの問題が起きるため非常に奥深いものだと思いました。この2日間は西洋医学的処置より、東洋医学関連のほうが多いのではと思う程積極的に取り入れられていた事は驚きでした。大学病院で色々な症例を見て、重症患者さんで西洋医学ではもうやってあげる事が出来ないような子に出会う事が多かったのですが、東洋医学を用いる事により患者さんに負担が少なくケアする方法がまだまだあるんだなと思いました。
東洋医学や腹腔鏡手術の導入、食事の見直し、スタッフの教育など自分の技術・知識自慢ではなく、動物の事を思って治療を行う姿勢を自分も獣医になる事ができましたら忘れる事なく大切にして行きたいと思います。
鳥取大学 6年 松山
7月のセミナー [大和臨床研究会]
皆様におかれましては益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。さて、7月のセミナーをご案内します。いつも通り何でも質問できる気楽なセミナーですので、万障繰り合わせてご参加ください。
日 時 7月8日(日曜日)
場 所 三条自治会館
時 間 午前10時から午後4時頃まで
講 師 宮崎大学 永延先生
テーマ 「明日から直ぐに役立つ麻酔薬の使い方と眼科学」
内容詳細
●麻酔前後の注意点 ●麻酔中のモニタリングと管理 ●私が今最も多用している麻酔法●日常行う眼の検査の注意点(フルオレセイン、シルマー、眼圧測定)●白目の充血の鑑別診断と検査●ぶどう膜炎全般
参加資格
会員外(学生可)の先生も気楽にご参加いただけます。
事務局までご連絡ください。
大和臨床研究会事務局 0823-21-4175