犬の口蓋裂 [News]
●ダックスフンド ♂
口蓋部分は、硬口蓋と軟口蓋が存在します。以前に硬口蓋における手術をさせていただきましたが、術後からも状態は変わらず、泡状の鼻汁が出続けていたそうです。この度、再び残りの軟口蓋整復の依頼を再度いただことになりました。抱いている飼い主さんの顔が、泡だらけになる程に激しい鼻汁でした。
●アメリカ軟部外科専門医
上記の通り硬口蓋における口蓋裂は、以前に手術させていただいたのですが、軟口蓋部分における経験が無く、試みることを躊躇していました。この度、アメリカから軟部外科専門医 Mark Rochat先生(オクラホマ大学教授)が来訪された折に、その手技及びその手技が使えない場合の次の手段について、詳しくご指導いただく機会を得ました。
●術前
口を開けると大きく穴が開いているのが分かります。食事をする際、あるいは、唾液が鼻道に侵入しているため、持続性の炎症が発生しているのを認めました。
●術後
先天的に末広がりに拡大した穴を閉鎖しました。粘膜の緊張が強い場合には、諸々の処置をすることを指導いただきましたが、緊張感は、見た目より緩く定法通り閉鎖することができました。
Mark先生のご指導により安心して手術を行うことができました。術後の状態も良く、著しい鼻汁は一切消えました。飼い主さんに長らくご迷惑をお掛けしたことをお詫し、また、再び私にチャンスを戴けたことに感謝申し上げます。
犬の肉芽腫性結膜炎 [News]
●瞼に腫瘍らしき物ができ「瞼を広範囲に切除しなければならない」と言われ恐くなって来院されました。確かに瞼に数カ所の腫れがありますが腫瘍とは言い難く、いきなり大きく切除して調べる方法も一つのアイデアですが、まずは慎重に、患部の一部を病理検査に提出することをお勧めしました。
●生体検査
結節のある一部分を狙って、組織を採取しました。
●病理検査
病変では、多数の組織球の浸潤が起こり、肉芽腫性結膜(結節性強膜炎)の可能性が一番に考慮されるとのことでした。肉芽腫性結膜炎は、原因不明ですが、免疫介在性疾患と考えられています。
●その後
免疫抑制剤の点眼薬でコントロールが進み、眼瞼結膜と結膜の結節は認めなくなりました。徐々に点眼回数を減らし切り離しを行う予定です。
眼瞼に結節ができる疾患の一つににマイボーム腺の閉塞があります。マイボーム腺は、涙液の油を担う役割を行いますが、肉眼的に特徴があり鑑別可能です。瞼が腫れるといっても色々と鑑別が必要になり、時には今回の様に組織を採取して検査が必要になることもあります。
動物の電磁波障害 [News]
●電磁波障害
皆さんは、電磁波障害をご存知ですか?これは、私自身が体験した恐い話です。目に見えない電磁波は、いたるところに溢れ、我々の体を日常的に侵食しています。しかし、常にその電磁波にさらされていると、各自が持つセンサーが機能しなくなり、何らかの病的症状が発現するまで気づかない状況であるのです。
●私の症状
その症状は、3年前ぐらいから始まりました。嫌、本当はもっと前からあったのかもしれません。自覚症状が発現したのが3年前で、いつも頭が重く、いくら睡眠をとっても頭がボーとした状態が続き、活力が生まれずエネルギー低下の状態が続いていました。
色々な病院、治療院を訪ねましたが、効果は薄く、最後は島根県の出雲の治療院へ1ヶ月に2回のペースで通っていました。そこでは、頭に溜まる於血を吸引器で抜く刺絡療法でした。頭の角からは、血液がコップ半分程度は抜けていました。その先生に、電磁波障害の話を聞かされ(実は、私自身も5年前には、電磁波障害の恐ろしさについてプレゼンしてた経験もあったのですが、てっきり忘れていました)、上記の器材を購入して私の生活環境を調査することにしました。すると、あるはあるは、高濃度の電磁波が病院、自宅を覆いつくしていたのでした。対応策は、無線の電話を取り去る事、電子レンジを捨てること、窓には電磁波防止シールドを貼る事、携帯電話を身に着けない事などで、症状は徐々に終息を迎えました。
●動物達も!!!?
人間が電磁波障害を受けるということは、間違いなく動物たちも同じように被害をこおむっています。言葉をしゃべれないが故に人間より歯がゆい思いをしているかもしれません。ヨーロッパでは、その電磁波障害に対する国民意識は高く、訴訟、対策が行われています。
科学の進化の元、便利になればなるほど幸せと勘違いし、どこまで突き進むつもりなのでしょうか?もう既に後戻りはできない状況なのかもしれません、しかし、個々の覚醒と自覚で未来に希望がもてるチャンスが僅かに残っています。人間が手を加えたものには、必ず毒(副作用)が生み出されることを認識し、自然と調和、共生、協調を図りながら、自然を敬い、学び、怖れていた過去を振り返り、自らが持つ自然治癒力とセンサー機能を取り戻すことが何より必要です。早く気づきが訪れますように......。