猫の消化器疾患 [飼い主さん感想文]
石崎先生、看護師の方々へ
いつもお世話になっております。石崎先生のところへ通い始めてまだ3年くらいだと思いますが、本当に感謝しております。
猫を亡くし、その獣医さんに不信感を持ち、もう絶対に手遅れにならないようどんなに遠くても良いお医者さんに連れて行きたいとの思いで、ネットで石崎先生を見つけ、すぐにもう一匹の愛猫のトラ次郎の健康診断をお願いしました。その時の至れり尽くせりの診察や細かい先生の診断の仕方、豊富な知識。山下先生や看護師さん達の優しい対応や知識、そして一番ビックリしたのは、今までの私が通っていた獣医さんは猫をじっくりと触ってくれなかったのですが、石崎先生は何の躊躇いもなく耳からシッポまで細かく触り、診察していただき本当に感動したのを今でも覚えています。この先生なら絶対大丈夫とその時確信しました。
その後も足の靭帯を切ったり、歯石が溜まったり、額の出来物も綺麗に根こそぎ取って下さいました。いつも先生は、診察や処置後に私が心配の無いように内容を細かく説明して下さり、そのたびに安心することが出来ます。
最近は家に居る他の老描を近くの病院に連れて行く際に、トラ次郎が嘔吐と痒みがあったので、ついでに診て頂きました。しかし、残念ながら症状は改善せず、薬を飲めば吐く、それも毎日。顔や耳は掻くので真っ赤に腫れてしまい、数値だけの診察に不安が募り、なにをしても改善しない日々に私自身がパニクになってしまいました。「やはり石崎先生がいい!」と電話をさせて頂き、看護師さんの優しい声と対応にホッとして、翌日石崎先生へ連れて行くことにしました。
そして、振動療法というエネルギーを整える治療を受け、先生には「薬を止めてみませんか!?」と言われました。看護師さんが「全然薬が無いと不安でしょう?」と先生に言って下さり、トラ次郎に合った漢方を少し出してくださいました。その日から嘔吐や痒みが無くなり、先生の診察の的確さ、看護師さんの気遣いに感謝しました。そして、もう石崎先生しか安心するところが無いと強く思いました。
その日以来、一週間に1回は治療に往復6時間かけ、途中高速を飛ばして通っていますが、先生や看護師さんの顔を見ると本当に安心しますし、患者の動物達だけでなく飼主の為を思い西洋医学だけでなく、より幅広く勉強し治療に取り入れて下さった事でトラ次郎もすごく良くなって、今ではすっかり元気になり、吐く事も掻くことも無くなりました。
どんなに遠くても先生や看護婦さん達に見て頂けると思えば苦になりません。今受けている治療も、針治療と同様に眼には見えない治療ですが、微細エネルギーと肉体を回復させトラ次郎自身とてもリラックスして治療を受け、みるみる良くなるのを見るととても素晴らしい治療だと思います。私は以前先生が「僕達は、本当の原因を見つけ、動物が本来持つ治癒力を元にもどすお手伝いをさせていただくだけなのです。」と言われた言葉で、この先生の所へ通うことが出来て本当によかったとつくづく思いました。
石崎先生やスタッフの方々への感謝や信頼感は語りつくせません。石崎先生、山下先生、看護師の皆様のいつも優しく、細やかな気配りや豊富な知識で色々教えて下さる暖かさに助けられております。これからもずっとお世話になることと思います。直ぐにパ二クる小心者の私とトラ次郎をよろしくお願いします。
島根県津和野からの遠距離通院者より
猫の回腸、盲腸の切除 [News]
●ゆうた ♂ 日本猫Mix
昨年11月の血液検査で蛋白質の低下(Alb2.3)が見つかり精密検査をお勧めしました。そして、1月後半から不定期な嘔吐が始まり、食欲にムラが発現するようになりました。腹部をじっくりと触診すると腸管にやや硬いふくらみが見つかりました。ウイルス検査では、コロナウイルスが陽性で、コロナウイルスによる猫伝染性腹膜炎と仮診断しました。
其の後、インターフェロン療法を開始し、一旦は塊は消え嘔吐も症状も改善しましたが残念ながら再発。3か月悩んだ末に飼い主さんが重い腰を上げて、この度の開復手術に相成りました。
●開腹手術
触診と下の超音波検査の結果通り、肥厚して硬くなった腸管が見つかりました。病変部は、盲腸を中心として回腸、直腸を含んでいました。
●縫合
腸管を大きく切除した後に、回腸部と直腸部の口径サイズを調整して縫合しました。
●切除部位
回腸には、免疫の主役組織のパイエル板が存在します。よって、出来るだけ回腸の切除を避けたかったのですが、病変の浸潤が広範囲に及び止む無く摘出しました。
術後の経過は良好、予想通り腸管を広範囲に切除している影響で下痢が続いています。しかし、食欲は旺盛で、頻繁に続いていた嘔吐は全く無くなりました。神経質なので出来るだけ早くお返ししたいのですが、飼い主さんの希望で暫く続く下痢の管理の為に入院していただく事になりました。原因は、コロナウイルスによる腸の肉芽腫の増殖病変で、根本的治療は、免疫を増加させ、そしてウイルスを排除することにあります。暫く治療は続きますが、リラックスして頑張りましょう!
http://www.ishizaki-ah.jp/admin.php?ID=846
●病理検査
病理検査の報告は、予想通り伝染性腹膜炎による炎症である可能性が一番強いという返答でした。上記を目指して頑張りましょう!
中医学 [News]
●中医学診断
当院では、慢性疾患の場合には中医学診断基準に基づいて主に動物用漢方薬の処方を行っています。しっかりとお話(性格、行動、症状)を伺いながら人間と同様には行きませんが、舌診、腹診、脈診を意識して、西洋医学的診断と併せた身体検査を行っています。
東洋医学では、四診(望、聞、問、切)でデーターを集め、病状を大きく陰、陽/虚、実/湿、寒/熱、湿/乾に分類します。
●漢方処方
統合医学的(東洋医学と西洋医学のmix)診断を行った後は、慢性疾患の多くで漢方薬を処方しています。急性疾患では、西洋医学の薬を使用しますが、慢性疾患では、漢方薬を好んで使用しています。
●西洋医学との違い
東洋医学は体を全体から観察し調整します。一方、西洋医学は、身体を物と考えて、一部分の故障を見つけて処置します。分かりやすく言えば、パーツの応急処置になります。しかし、WHO(世界保健機構)は、肉体は、身体性と精神性と霊性からなると伝えているように、身体は、単なる機械ではなく精神(感情)が体に大きく影響を及ぼし、さらには、霊性部分、つまり体を流れる気(微細なエネルギー)が滞りを起こすことで問題を発生すること知らなければなりません。

肉体に症状が出る前に、まずエネルギー取り込み口に障害が発生します。そのエネルギー取り込み口を調整することが自然治癒力を取り戻す一番大切で最初の処置であること。本来の根本原因がどこにあるのかを微細エネルギーを含めて考察していかなければ、完治にはつながらず、再発を起こすこと。また、動物は元々、自分で自分の体を治す力を持ち合わせていることを忘れてはならず、我々が間違った方向へ導き、あるいは、薬の毒性で身体が持つエネルギーを抑制してしまうこと、を理解していなりません。