広島県呉市「石崎動物病院」

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犬の舌腫瘍 その1 [News]

●ノア ♀ 14歳 ダックスフンド
以前、舌腫瘤を病理検査に提出した結果は、炎症性肉芽腫病変と診断が下り経過観察を行うことになりしたが、それから1年、よだれに血が混じり、食べたいけど食べれない、日に日に痩せてくるなどの主訴で来院されました。検査、状況に応じては摘出を考え麻酔を施しました。
今回の病変は、舌下側、口峡部に広範囲に広がり、前回とは性質が異なっている感があります。

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●口腔内検査
口を開けてみると舌根部に大きな肉芽様腫瘤が目に止まりました。

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●舌側部
同じく舌側部左右、舌根部も腫れ上がり、塊状の病変となっていました。

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●摘出
術後の機能害を心配しつつ、舌根部から舌側部にかけてできるだけ左右を広範囲に切除しました。

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●縫合
摘出後は定法通り縫合しました。

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●術後
この度、飼い主さんは病理検査を希望されませんでした、悪性所見と仮診断し、先ずは@水の変更(還元電位の高いもの) Aミネラルの補給 B電磁波の除去 D生薬の処方 E食事の変更(化学物質、農薬、重金属汚染のないもの)を早速に開始しました。

術後3週間ですが、出血もよだれも治まり、舌の機能障害も順調で、術前は、落ち着きがなく虚脱していましたが、病院のテーブルで仰向けでくつろぎ、いつもの「ノア」に回復しました。


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犬の股関節脱臼 [News]

●プードル 7歳 ココ ♂
連休後半に緊急で来院されました。主訴は、「兄弟喧嘩後、足を着かなくなった!」でした。身体検査では、患肢に加重することができず、また、伸ばすことで痛みを生じました。そして、大腿骨頭の位置が上に上がっていることから、股関節脱臼を仮診断しました。以前から時々、足を挙げることがあるとも聞きましたが、それは先天的な膝蓋骨脱臼から発生していると察しました。鎮静後、レントゲン写真を撮影しました。

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●レントゲン撮影
左の股関節(↓)が脱臼しているのが分かります。

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●バンテージ
脱臼を整復後にバンテージを施しました。約二週間この形を維持してもらいます。

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●再レントゲン撮影
バンテージで固定した後に、再度レントゲンを撮影して、確認しました。間違いなく寛骨臼に大腿骨頭が位置していることを確認して終了しました。

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今回は、受傷後すぐに来院されたため、全身麻酔が必要にはなりましたが、無事に整復できました。時間が経過するほど、整復が難しくなるので、速やかな対応が望まれます。

*股関節脱臼とは?
大腿骨と骨盤のをつなぐ関節を言います。その関節がはずれてしまう状況を脱臼と呼びます。通常は交通事故などで大きな力が加わった際に外れ、前(後)方向へ脱臼してしまうことが起こりますが、軽い押さえつけでもタイミングと関節のポジションがあえば脱臼に繋がら事があります。外科手術に至る前に、外れたら速やかに対応することが大切です。


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猫の下眼瞼の扁平上皮癌 [News]

●日本猫 19歳 ♀ シャチ
瞼の下に発生した皮膚病が始まりでした。細胞診で悪性所見を認め、瞼の切除をお勧めしましたが、年齢が年齢だけになかなか手術の許可をいただくことができませんでした。やっと了解戴いた時には、既に病変が大きく広がりをみせ、眼球を含めて広範囲に切除することを余儀なくされました。

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●手術
広範囲の眼瞼切除と眼球摘出を行い、首の後方から皮膚を転移して眼球部分を覆いました。飼い主さんには刺激の強い手術となりましたが、やむおえません。

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●病理検査
検査結果は、予想通り扁平上皮癌でした。猫の眼瞼辺縁にみられる扁平上皮癌は、浸潤性があり、通常、白い毛を持つ猫の下眼瞼に形成されます。病理診断の報告では切除範囲(マージン)は完全でした、これより免疫を増強する治療に入ります。

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●3ヶ月後
術後暫く調子の悪い日々が続きましたが、今は、食欲も戻り、機嫌も良く、毛も生えて落ち着きました。扁平上皮癌と腎臓の治療は、漢方薬とハーブを併用して暫く治療が続きます、20歳を目指して頑張りましょう! 

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飼い主さんの努力に感謝

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