広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

RSS1.0


猫の消化管リンパ腫と狭窄 [News]

画像(220x165)・拡大画像(640x480)

●きき 猫Mix 10歳 ♂
慢性腎不全で来院され、治療後安定しましたが、その後定期的な嘔吐を繰り返すため、他の原因を探すべく追加検査を行うことになりました。嘔吐の性質は、一気に大量の胃液を排出するため、閉塞を考慮しバリウム検査を行いました。

●バリウム検査
バリウムの通過延長が見らるものの、直腸まで排出されていることを確認しました。しかし、変わらず症状が継続するため、内視鏡による検査を行いました。

画像(330x273)・拡大画像(640x531)
画像(330x273)・拡大画像(640x531)

●内視鏡検査
胃、十二指腸、空腸における肉眼所見は非常に綺麗で異常をみとめませんでした。念のために病理検査提出用の組織を採取しました。

画像(322x330)・拡大画像(449x460)

●再バリウム検査
病理検査は通常7〜10日の時間を要します。症状は内科処置を継続するも変化がないため、再度バリウムを飲んでもらう事にしました。

画像(330x273)・拡大画像(640x531)
画像(330x273)・拡大画像(640x531)

●試験的開腹
バリウム検査の結果に異常が見られるため、試験的に開腹させていただくことにしました。病変は僅か5mmの狭窄で、部位は回腸部分でした。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

狭窄部位

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

縫合

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

切除した腸:中央が狭窄部

●結果
病理検査は未だ届いていません、回腸部分は狭窄を考えています、なぜならば、狭窄部位における肉眼的炎症が見当たらないからです。術後の状態は良く、嘔吐は全く無くなりました。リンパ腫の診断が下れば、抗癌剤は使用せず、環境改善と、漢方薬による治療を開始する予定です。ちなみに、白血病ウイルスは陰性でした。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

  一記事表示

実習生感想文 [実習生感想文]

石崎動物病院の皆様、ご多忙の中5日間実習を受け入れて頂きありがとうございました。僅かな事でしかお役に立てず、皆様の診療を観察する時間が多かったのですが大学の講義や実習では得られないものを、肌で感じ、聞くことができました。

私の大学の動物病院ではCTやMRIなどが設置されており、普段から高度画像診断を多用しています。これらの腫瘍の局在や病変部の特定を簡単に知ることができとても便利な設備に囲まれた診療に、私は慣れてしまっていました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

しかし、一次診療を行う動物病院の方々は限られた環境・情報から、適切な治療を選択しなければなりません。
院長先生を始め皆様が実施されている振動療法はとても興味深く、奥の深いものだと感じました。正直に言いますとその信頼性に疑問を感じていたのですが、診療の様子を見るにつれて、ほぼ侵襲もなく多くの情報を得ることのできるこの手法は
オーナー様にも患者にも有益で優しいものではないかと思うようになりました。そのような診療法を間近で見て学ぶことができたことは、とても貴重な体験でした。

また、実習初日から診察数の多さにも驚きましたが、問診や検査などで行ったり来たりを忙しなく繰り返し疲れていると思われるVTの方々がオーナーの方に笑顔で対応し、素早いながらも丁寧に患者を扱う姿勢に感動するとともに、将来獣医師を目指す立場の自分としては参考にしなければという思いがわき上がってきました。このような姿勢は、病院の皆様が持つ理念のすばらしさと大切さを感じることができました。

短い期間でしたが、統合医療の様子を始め、動物病院の現場、先生方やVT方の対応など多くのものを見て感じ学ぶことができました。今回得たものを将来生かせるよう、岩手でも日々精進いたします。改めまして、この度は実習をさせて頂き本当にありがとうございました。  岩手大学 5年生 高森広樹


関連タグ :

  一記事表示

セキセイインコの精巣腫瘍 [News]

●ピースケ 5歳 ♂
「足が痛そう」との主訴で来院されました。確かに右足に力がはいらないのか、止まり木を把持する力が不足し、やや拳上した状態でした。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●精巣腫瘍と仮診断
3歳以上のセキセイインコに多く見られるのが精巣腫瘍です。精巣が体内で大きくなることで神経を圧迫し、足の麻痺がみられることがあります。飼い主の希望で、積極的な検査を行わず、上記の精巣腫瘍と仮診断して、漢方薬を処方することにしました。

処方を開始してから1ヶ月半、羽根を膨らましふさぎ込んでいた状態が一変、動きが以前の状態に戻り、汚れていたお尻も綺麗になり、拳上した足に力が入るようになりました。顔色も良く若返った感じすらします。

漢方薬の処方と同時に行った治療は、@電磁波を排除することA酸化した体を還元することB有害物質を除去することC酵素をあたえることでした。臓器治療と共に、身体の土台をなす異常を除去し整えることは当院のもっとも大切にしている方針です。この調子でさらなる回復に向けて頑張りましょう!

  一記事表示

過去の記事へ

ページのトップへ

症例検索キーワード

  • お問い合わせ
  • スタッフ募集
  • 石崎動物病院の日々

検索

最近の記事

リンク集

powered by a-blog

[Login]