広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

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犬の慢性アレルギー性皮膚疾患+感想文 [飼い主さん感想文]

●裕 トイプードル 9歳 ♂
1年前からの皮膚症状が悪化し、以前当院に通われていた飼い主さんのご紹介で来院されました。症状は「著しい脱毛、発赤、一日中痒がる」でした。
波動測定では、電磁波障害、食べ物、水の汚染、食事アレルギーが発見されました。あまりに皮膚がベトベトしていたので相性の良いシャンプーを選択し、週に2回の洗浄をお願いしました。

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●減感作
アレルギー反応は食事だけではなく、70項目(1,000種類)に渡る物質が障害を作り出していることが分かりました、食事療法と合わせて減感作療法を行うことにしました。

●飼い主さん感想文
我が家の愛犬は、長い間、皮膚疾患、血尿、左後肢の手術など病院へ行くことが多く、特に皮膚疾患は繰り返しでした。今回は、毛の抜けが酷く、体重も減少気味で弱弱しく感じられていました。「この子はどうなるだろう?」と不安で知人に相談し紹介していただくことになりました。 知人も心配してくださり、初診時は、車に乗せて付き添ってくださいました。そのことは大変感動しております。 その際、交通渋滞で到着時間が大幅に遅くなったのに関わらず、先生、スタッフの皆さんは嫌な顔せず時間をかけて親切丁寧に診察してくださいました。その日は、病院にとって大切な行事がある予定だったようで、大変申し訳なく思っています。それからも、診察に向かう都度、優しく対応され食事などのアドバイスも頂き、現在は精神的にも穏やかになってきています。通院時には、病院近くになると早く出してほしいと催促してきます。ただ、院内で診察中によく吠え、気が緩むのか放尿してしまい、皆さんにご迷惑をおかけしています。最初に伺った時と比べ、毛がフサフサに生え、どこに目があるのか分からないぐらいにまでになりました。元気になっていく様子を観て不安が解消しています。有難く思っています、これからも宜しくお願いします。 裕の飼い主より


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犬の副腎皮質機能亢進症 [News]

●副腎機能亢進症とは?
腎臓の上にある3mm程の小さな分泌腺組織を副腎と呼びます。分泌される副腎皮質ホルモンの作用は、炎症の抑制、炭水化物の代謝、タンパク質の異化、電解質調整、免疫反応などです。このホルモンが過剰状態になると、皮膚が薄くなる、飲水量の過剰増加、多尿、肝臓が大きくなることで腹部が腫大する、感染しやすくなる、食欲が増加するなどです。80%以上が下垂体の腫瘍により2次的に副腎が過形成を生じ、ホルモン分泌が過剰になります。

●健太 ♂ 9歳 ミックス
両肘が腫れている主訴で往診しました、検査が必要なため病院へ運び精査の結果、右肘の感染症、左肘の漿液貯留、重度の肥満、腹部膨満が引っ掛かりました。血液検査では、ALP1149(正常250)、波動周波数でもクッシングに滞りが見つかりました。

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大きなお腹に注目!

●治療
下垂体腫瘍は、通常摘出が困難なために温存されます、また、副腎における原発腫瘍であれば摘出されることもあります。また、副腎の機能を低下させる薬を投与することが通例ですが重篤な副作用の心配があります。当院では視床下部に作用する漢方薬の処方を行い、時に腫瘍に作用させる漢方薬も併用し対処しています。

●健太のその後
感染を生じた両肘は、麻酔科で排液チューブを装着し抗菌作用の有る漢方薬を併用しました。副腎皮質ホルモン異常がある例では、感染を生じやすくなるので、治癒に時間がかかりました。副腎皮質亢進症の副作用である多飲状態は改善されつつまります。また、入院中は、食事アレルギーが見つかりましたので、減量(22s⇒19.95kg)と併せて適応食事を変更しました。減量の甲斐あり足取りは軽やか、いよいよ、来週は退院です!❤


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犬の慢性アレルギー性皮膚疾患+感想文 [飼い主さん感想文]

●ハルク ミニチュアDax ♂ 11歳
8年前から症状が始まったそうです、治療を行うも徐々に進行してしまい、ステロイドそして次にアポキルを飲んでいても遂には痒みが収まらずSNS情報により遠方から来院されました。

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●皮膚の苔癬化
慢性炎症が継続すると皮膚が硬化し象の皮膚様に皺が発生し、更には黒く変色してしまいます。四肢全ての先端部、臀部が脱毛し苔癬化を生じていました。マラセジア感染が見られ、たくさんの鱗屑(ふけ)が目立ちました。

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お尻の脱毛と苔癬化

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足裏の紅班と肥厚
足の裏は、赤く厚くなり、痒みのため常に舐めているそうです。

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胸部の希薄化
胸の毛も脱毛し薄く変化しています。

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慢性外耳炎
外耳も慢性炎症で黒く変色しています。

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●治療後1ヶ月経過
足先の毛が徐々に生え、苔癬化が軽減しています。

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まだまばらですが、脱毛したお尻の毛が徐々に生えてきました。痒みはありません。

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●治療のポイント
西洋医学では目の前の症状を抑える、あるいはコントロールすることに重点を置きます。よって、慢性疾患であれば永遠に投薬が続き、副作用に怯えることになります。我々が行う治療は、根本原因を探し、大元を治すをことを中心に行います。「木」に例えれば、枝・葉の治療ではなく、幹あるいは根の環境、土の微生物などを正常化することに力を注ぐことです。現代社会の環境は、社会毒(電磁波、化学物質、重金属、塩素など)の汚染に溢れ活性酸素(慢性炎症)を常に発生させる状況であり、身体は酸化した状態が続きます。この社会毒の排除と根本原因を解決しなければ完全な治癒にたどり着くことはできません。
今回は、上記の除去、中和作業と合わせて、食事の変更、減感作を行っています。

●治療後3か月
1か月前とパット見は変わりませんが、よく見ると茶色い毛が増量してきたのが分かります。

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足裏は、周辺の毛が生えてきました。

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お尻の反応は良く脱毛部にしっかりと毛が生えて戻りました。

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途中、急性膵炎になりその期間中は減感作療法を一時中断してしまいました。その後膵炎から無事に復帰し、先週から再スタートしています。痒みがなくなり、西洋医学の薬(ステロイド、アポキル)からの離脱に成功した現在、肥厚した皮膚が徐々に正常化し毛が生えてくるのを楽しみに遠方から通われています。、8年の歳月をかけて作り上げた病状ですので、今しばらく粘り強く治療を続けていただければ幸いです。

●飼い主さんの感想文
ハルクのアレルギー症状が出始めたのは3歳の誕生日を過ぎた頃でした。ロングの綺麗な毛は足、お腹、お尻、尾と全て抜け落ち、体内の皮膚は真っ赤になり、赤い発疹が出て一日中、体や足を噛んだり舐めたりし家中フケだらけでした。そして、足の皮膚は固なり割れ、出血することもしばしば。
8年間通院してアレルギーのフードとステロイドを処方してもらっていましたが、良くなったり、悪くなったりの繰り返しでどうしてあげたらよいか分からない状態になり、また高齢になったこともあり、このままステロイドを飲ませ続けることに抵抗を感じていました。
そんな時、SNSで知り合った方から、石崎動物病院でステロイドを使わない治療をしていることを知り、相談してみることにしました。最初の検査の結果、食べているもの、水、環境、性格など色々な物が原因である事が分かりました。アレルギー用のフードも合ってなく、電磁波などの考えもしなかったものまでがハルクの体に影響を与えていることに驚きました。
フードはハルクに合うものに変え、生活環境もできる限り改善し薬もステロイドから漢方に変えたところ、効果は直ぐにでました!変えて4日目で体の赤みが減り、一日中痒がっていたのが嘘のみたいにかかなくなりました。
表情も穏やかになり体重も減少してしまいましたが、実は今までアレルギーで全身が腫れあがっていたのだと気が付きくことができました。長い間、ずっと痒みと痛みに苦しんでいたと思うと、もっと早く連れてきてあげれば良かったと後悔です。
最初の一カ月は週一回で減感作療法を始めました。一カ月から毛が少し生え始め、硬くなっていた皮膚も軟らかくなりました。二カ月目からは二週間に一回通院し、半年になる今では、尾、お尻、胸の毛はすっかり生えています。足の毛はまだまばら状態ですが、確実に生えてきています。
最初は往復三時間の通院が続けられるか心配でしたが、痒みで目を覚ますことなく静かに寝れるようになり、治療も気持ちが良いようで神経質なハルクがウトウトしている姿をみると、石崎動物病院に連れて行って良かったと思います。
毛が生え揃うにはもう少し時間がかかると思いますが、アレルギーが分からなくなるくらいになることを楽しみに、そして、これからもハルクが痒みや痛みで苦しむことがなく、楽しく生活できるよう気長に治療を続けていきたいと思います。病院を自分の家のように思って「ワン、ワン」吠え、皆さんをビックリさせてしまうハルクですが、これからも宜しくお願いします。


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