広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

News

RSS1.0


2016年06月26日(日)

犬の犬歯抜歯後の再被覆術 [News]

●ダックスフンド 10歳 ♀ 
「数か月前、歯石除去の際に抜歯を行い、口腔粘膜による被覆術(フラップ)を行ってもらい、しばらくは良かったのですが、どうも穴が開いているようです?」という主訴で来院されました。右上顎犬歯部は、窪みがあり拡大鏡で観察すると小さな穴が開いているのが分かりました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●再手術
残念ながら、この状態を観察していても穴が塞がらないことをお伝し、当方で再手術をさせて頂くことにしました。2度目の手術ですので、短くなっている口峡粘膜をカバーするために大きめの切開が必要になります。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●縫合
口唇粘膜と硬口蓋の高さを合わせて丁寧に縫合しました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●左側犬歯部分は、はっきりとわかる穴が開いていました。右側同様の処置を行いました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)
画像(330x247)・拡大画像(640x480)
画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●縫合は血行確保のために術後の組織短縮による牽引を見込んで大きめの被覆弁を形成し、硬口蓋粘膜と口唇粘膜の高さを合わせて被覆弁を丁寧にあつかい縫合する必要があります。ちなみに、穴を放置していると食べ物が鼻に入り、クシャミ、慢性鼻炎を発生することになりますので、積極的に被覆することをお勧めします。


関連タグ :

15時17分


ページのトップへ

  • お問い合わせ
  • スタッフ募集
  • 石崎動物病院の日々

検索

キーワードリスト

最近の記事

リンク集

powered by a-blog

[Login]