広島県呉市「石崎動物病院」

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2010年04月30日(金)

猫の尿道閉塞 [News]

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●ロッシー 6歳 茶トラ
一昨日あるいは昨日から尿が出にくいと来院されました。
身体検査をすると、尿は出ているのですが、血尿。しかし、膀胱炎にしては、元気がありません。簡単な血液検査をしたところ、尿毒症の所見がでています。考えられる事は、数日内に尿道の閉塞が起こり、尿毒症になる。そして、嘔吐が始り(飼主さんからは明確な情報はありませんでしたが)脱水が進み、虚脱状態に陥ったと考えられます。

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●尿閉塞
♂猫では、尿がペニス先端部で小さな結石(あるいは血餅)で閉塞してしまうことがしばしばあります。この閉塞状況を放置すると確実に死亡します。多くの原因は、食事の影響、膀胱炎により結晶が作れら閉塞してしまうことです。

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●処置
まずは、血液検査により電解質の状態を検査し、異常があれば、麻酔を行える状態に回復させます。そして、尿道から暴行までカテーテルを挿入して洗浄、次にそのカテーテルを滅菌閉鎖回路につないで3日間ほど、再び尿が閉塞しないように管理します。
ロッシーは、午後には凄く元気をとりもどしました。約3日後には退院の予定です。
考えられる原因は、食事から過剰に摂取したミネラル(Mg,P,Ca)や代謝異常により尿中にミネラルがたくさん排泄され結晶化すると言われています。

●飼主さんへ
普段から、尿の状態(回数、色)を注意深く観察しましょう!


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15時07分


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