広島県呉市「石崎動物病院」

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2013年08月20日(火)

猫の胃内異物 [News]

●ミーちゃん スコテッシュフォールド 3ヶ月 ♀ 1s 
「帰宅してみると、餌の袋が千切れて散乱し、それ以降嘔吐が始まった」主訴で、胃内異物が疑われると他の先生からご依頼いただきました。
触診では、胃内異物を感じませんでした。また、紹介いただいた先生の撮影されたレントゲンでも異物はありません。嘔吐物に交じってフードの袋の破片がみられましたが、それにしても、やけに弱って不快な顔をしています。
まずは、点滴を行いました。その最中に嘔吐が一度見られ、その中に血液が混ざっていたので内視鏡で積極的に検査をすることに決めました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●内視鏡検査
1sの体重なので、食道における内視鏡挿入には注意が必要です。早速、挿入すると食道内に餌の袋の断片を見つけました。そして、胃に進むと、、、、最終的に16個の断片が見つかりました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●糜爛、出血
フードの袋の断片が短期(わずか12時間)に胃内に停滞しても重度な胃炎を起こすことが分かりました。通常、嘔吐によりこれらの小さな残骸は排出されるはずですが、噛み切った袋の断片が引っ掛かり排出されない状態になっていたのでした。
*映像説明:左に出血があり、全体に炎症が見られました。

画像(330x248)・拡大画像(633x477)

映像が悪くて恐縮です。

●処置後
不快な胃内異物をすべて摘出したので、術後はとっても気持ちよく寝ることができます。明日は退院です!

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

標語;食事は、子猫の手の届かない所に置いておきましょう!


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19時13分


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