News
2008年09月22日(月)
年だし・・足が悪いと思っていました・・・。 [News]
9月19日 月曜日。
新患、12歳のヨークシャテリアのベルちゃん.「身体に当たると痛がり、震える」との主訴で来院されました。
また、以前から左の足の調子が悪いとのお話も聞きました。
身体検査をじっくりとさせていただくと・・・
「ん?」
私の指センサーが反応。お腹にウズラ卵大の塊を発見。超音波検査で確認すると腫瘤は間違いなし。
突然の意外な展開に、飼い主さんも動揺されていましたが、術前検査に合格し、翌日の手術となりました。
まずは、腹腔鏡で肉眼的に腹腔内臓器に転移がないことを確認してから、手術が始まりました。
幸いにして、周囲組織への浸潤が少なかったのですが、腫瘍を切除するときには、健康と思われる腫瘍浸潤のない組織を含めて切除する必要があります。
1.7kgのヨークシャテリアです、左の下腹部にウズラ卵大の腫瘤を健康組織を含めて切除すると、大きな穴が開いてしまいました。
そのままですと、お腹の臓器が飛び出てしまいますので、その穴を、人工の網目のパッチで覆いました。
人間だと70歳のお爺ちゃんですが、飼い主さんの愛情とベルちゃんの頑張りで、手術後3日目の再診では、術創に軽度の皮下出血は認めるものの、足の具合もすっかり良くなり、食欲も80%回復しました。
「足が痛い」と「高齢」が重なると「年だから、しょうがない」と決めつけてしまいがちです。
常日頃、お伝えしているように、7歳を越えたら年に1〜4回の身体検査、超音波検査を、忘れずに心掛けていただきたいものです。
ベルちゃんへ
これから、急ぎ病気にならない生き方(免疫を上げる生き方)に変更して、15歳を目指して一緒に頑張ろうネ! スタッフ一同
09時01分