広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

News

RSS1.0


2009年04月21日(火)

眼内炎? [News]

●イチゴちゃん 雑種猫 ♀ 13歳
<病歴>
1ヶ月前から治療(抗生剤とステロイド)を受けるが、良かったり、悪かったりでまったく目の赤みが取れないと当方へ来院されました。

<身体検査所見>
結膜充血、眼圧上昇、眼の中の構造が不明、フィブリン(線維)が堆積しているように見えます。血液検査では、著しいい炎症像があり、当日は39.8度と発熱がありました。(眼内感染を強く疑います!)他の所見は、腎萎縮、栄養状態がやや低下、歯石(2+)でした。

画像(330x246)・拡大画像(640x479)

●以前に目を怪我した経験があり、最近では、食欲が半減、時々発熱を繰り返すとのことでした。超音波検査を行いました。眼内構造に異常がみられレンズも不明であることから、麻酔下で角膜切開をして探査することにしました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●眼底から出てきた膿の塊です!レンズは脱臼して、眼底深くへ落ちていました。眼内内容の一部は細菌培養検査へ提出しました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●眼内より摘出された内容です。膿、前嚢カプセル、レンズ、ぶどう膜など。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●原因は、たぶん以前に怪我をして、その怪我から眼内に感染が起こり、今回の眼内膿瘍につながったと考えられます。猫ちゃんの場合には、眼に炎症産物が出現することがしばしばあり、多くの原因が「猫伝染性腹膜炎」であり、その症状の一つとして出現します。

08時59分


ページのトップへ

  • お問い合わせ
  • スタッフ募集
  • 石崎動物病院の日々

検索

キーワードリスト

最近の記事

リンク集

powered by a-blog

[Login]