広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

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2011年01月22日(土)

あっ!と言う間のできごとでした・・・・。 [News]

●一瞬のことでした 15歳、プードル、ジンジャー

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飼い主さんが愛犬を連れて散歩をしていると、柴犬と思われる飼い犬が近づいてきたのでした。その後、自宅に帰ると足に血液が付いてることに気づき、慌てて連れてこられました。病院では、既に足を上げていましたので、神経障害も考慮しました。しかし、自宅では足を着いて歩いていたとのことでしたから、その問題は除外しました。麻酔をかけ、毛刈りをして良くみると、飼い主さんも気がつかないままに、一瞬でよくここまで怪我をしたな〜と疑う程の酷い傷でした。数か所に排液チューブを装着して、大量の洗浄水で洗い流しました。

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●ついでに
いつの間にか抜けてしまった上顎の犬歯の跡に穴が開いたままの状態が続いていました。時々見かけますが、くしゃみを頻繁にする場合には、口の中をよくみてください。この様に穴が空いたままになっていることがあります。

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●粘膜フラップ(弁)
穴の周囲を綺麗な創に切開し直し、唇の粘膜を剥がして、空いた穴にかぶせて修復します。この際、余計な骨も一緒に削り形成を加えることもしばしばあります。

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●粘膜フラップ2
唇で作成した弁をかぶせ縫合したところです。弁に緊張感があると術後再び弁が破れて穴が形成されてしまいます。弁の大きさと傷を新鮮創として縫合することがポイントです。

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結局、残っていた3本の歯を全て抜歯することになりました。飼い主さんは、残して欲しかったそうですが、如何に言っても難しすぎます。今まで、食事の際に歯がぐらつき随分と痛かったと思います。食いつかれたことは、非常に残念でありますが、空きっぱなしの穴を埋め、ぐらついて痛みを発していた歯を抜けたことが何よりだったと思います。飼い主さんからすれば、こんな出来事でもないと、なかなか15歳の高齢者に麻酔をかける気にはならないそうです。
翌日からは、食事もしっかりと取り、食事が遅いと泣き叫ぶまで元気になりました。
さあ、明日は退院です!


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10時02分


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