広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

RSS1.0


突然、頬が腫れました! [院長ブログ]

パピヨン ♂  6歳
「突然眼の下が腫れてきた!」と来院されました。

画像(220x165)・拡大画像(640x480)

一見、眼の問題の様に見えますが、老齢犬で良く発生するこの原因は、歯の根っこ先端部分が感染し、膿がたまる病気です。
多くは、歯石がたっぷりとついていますが、なかには、歯は奇麗だが根の部分のみに感染が発生するケースもあります。
<写真>
左眼の下が腫れています。

画像(220x165)・拡大画像(640x480)

治療法は、抜歯です。
根冠治療もありますが、ほとんどのケースで抜歯になります。
<写真>
左側2本の根は、奥まで歯石が入り込み、1本の根でのみ付着していました。歯石が入り込んで根の先で膿瘍を形成して、上の写真のように眼の下が腫れてしまいました。

画像(220x165)・拡大画像(640x480)

予防は、歯石をつけないことです。
また、着いてしまった場合には、早期に歯石を除去して、根の部分に歯石を侵入させなことが肝要です。
<写真>
まんべんなく、歯石が付着しています。

画像(220x165)・拡大画像(640x480)

<写真>
問題の第4前臼歯です。
周囲の歯にも、多くの歯石が見られます。

画像(220x165)・拡大画像(640x480)

<写真>
歯にかぶさる歯石を除去すると、根まで歯石が侵入しているのが分かります。(黒い部分)
通常、2〜3mm程度しか、歯肉のスペースはありません。

画像(220x165)・拡大画像(640x480)

<写真>
しかし、プローブ(探子)が奥までしっかりと入り込んでしまいます。(約2cm)
つまり、歯茎と骨膜の接触がなくなり、奥まで歯石が侵入してスペースが拡大し、先端の膿瘍とつながっていることが分かります。

ということで、歯石が付きにくい生活(生肉を食べる)と定期的な歯の検診を行い、早期ケアーを行うことがこの病気の予防につながります。(11月〜3月が当院、歯石クリーン推進月間)
いつまでも、白い歯を残せるように頑張りましょう!

  一記事表示

いつも我々を癒してくれます。 [お仲間紹介]

画像(191x220)・拡大画像(284x326)

硬いぞ ! 少し緊張してしまいました・・・。

コナツ ダックスフンド ♀ 5歳

●特技
何でも食べること。

●エピソード
ゴミ箱をいつもひっくり返す。


●飼い主さんから一言
コナツと私の二人っきりの生活ですから、無くてはならない存在です。長く留守すると大歓迎されるのですが、短い期間だと喜ばないのが、気に入りません。

●動物病院から一言
当院の「子供クラス出身」ですので、病院へ来ることが大好きで、スタッフ皆に愛想を振りまいてくれます。これからも、その笑顔をヨロシクね!

  一記事表示

消化器病セミナー [院長コラム]

●12月2と3日 福岡県博多
アメリカ、テキサスA&M大学の小動物内科、外科准教授、Dr.Steinerの「消化器病」セミナーが福岡で開催されました。
テキサスA&M大学は、アメリカでも上位5位以内に入るとてもレベルの高い大学で、優秀な教授陣が揃い、日本でもしばしばテキサスの講師を招いて講演がおこなわれます。

今回のセミナー内容は、以下のとうりです。
●慢性下痢の診断
●肝臓疾患
●膵炎の診断と治療
●膵外分泌機能不全

慢性下痢は、約13種の原因から絞りこむ必要があり、一つ一つを丁寧にご指導いただきました。今まで当院では、内視鏡検査(胃カメラ)の際、人間の胃癌の原因で有名なピロリ菌の検査を必ず行っていましたが、犬、猫では、人間の様な問題を生じないとの情報をいただきましたので、今回からこの検査は中止することにしました。

肝臓は、慢性肝疾患が多く、原因は@炎症A感染B腫瘍C中毒D脈管性E代謝性Fその他に分類され、最終診断は、肝臓組織を取って検査するのですが、当院で行っている腹腔鏡での病理診断の大切さを再認識しました。

膵炎は、なかなか診断が難しく、我々もいつも悩まされる疾患ですが、近年新しい検査法が開発され、精度も感度も高く、その検査の大切さを学びました。

いつもセミナーに出席する度に多くの情報を戴きますが、今回は、特に当院が5年前から力を入れている腹腔鏡による肝臓、すい臓の組織検査の大切さを再認識でき、嬉しく、そして、力強く感じました。

  一記事表示

過去の記事へ

ページのトップへ

症例検索キーワード

  • お問い合わせ
  • スタッフ募集
  • 石崎動物病院の日々

検索

最近の記事

リンク集

powered by a-blog

[Login]