この耳で飛べそう??? [お仲間紹介]
江田島高校の「タマちゃん」その後・・・ その2 [院長ブログ]
●江田島タマちゃん関係者の皆様へ
先般、ご報告のとおり、貧血が解消された「タマ」ちゃんは、待ちわびた、骨盤骨折整復術を行いました。
以下、詳細です。
●手術前の準備です。
十分な毛刈り、そして、これから硬膜外麻酔に入ります。
●手術開始
脱臼後、一ヶ月が経過していますので、組織が絡んで少し大変でした。
脱臼した関節に、ネジとピンを通して固定します。
●整形外科の手術は、色々な機材を準備するので大変です。
●今回使用した主たる機材です。
*整形外科用ドリル
*骨鉗子
*ネジ回し
*ネジなど
●手術前と、今回の手術後の写真です。
脱臼した関節を整復することで、骨折していた他の2箇所がほぼ正しい位置に戻り、骨盤が元の長方形の形になりました。
良かったね〜。
●手術も無事終わり、術後の回復も順調で、食欲もあり。
しかし、しばらくは安静にしなければなりません。
写真以上に、くつろいで、愛想を振りまいてくれるタマちゃんです。
「学校の皆〜。元気にしてるよ〜!」
「たまには、タマを見に面会に来てね〜!」
皆のアイドル タマより
シャリホツちゃんのその後・・・ その3 [院長ブログ]
●3月21日 土曜日 晴れ
シャリホツちゃんの残された問題を解決する日がやってきました。
本日の予定は、@脾臓摘出 A卵巣、子宮摘出 B腎臓生検 C歯石除去です D皮膚腫瘤2箇所。人間では、全て一緒に行う事は、まずしませんが、シャリホツちゃんの健康状態、飼い主さんのご都合(竹原と遠方)と合わせて考えた結果です。
前回、フィラリアの虫体を摘出後、心雑音も消え、元気も出ています。
血液検査でも異常値が全て正常に戻り、貧血も改善されています。よって、今日は、前回より安心して手術が行えそうです。
@摘出した脾臓です。
前回、超音波で発見したものです。
組織検査で悪性、良性と鑑別します。結果は、約10日後です。
A摘出後の卵巣と子宮です。
卵巣が大きく、子宮の腫大もありました。
B腎臓生検
尿中蛋白が継続して出ていましたので、一緒に腎臓の組織検査を行いました。結果は、約10日後です。右は、腎臓生検に用いた、バイオプシーガンです。下の針を装着してスプリングを引っ張り、ボタンを押して、その勢いで組織を採取する装置です。
C歯石処置前
そこそこ歯石が付着していました。
C歯石処置後
残念ながら、臼歯は歯肉がずいぶんと後退し、歯根が見えます。しかし、もうしばらくは、頑張ってもらいたいと思います。
<シャリホツとモクレン紹介>
年齢不明。この二人、幸運にも、2か月前に、2匹一緒に引き取ってもらいました。引き取ったものの、色々と問題満載で大変です。しかし、優しい飼い主さんに巡り合えて、二人とも、一つ一つ問題解決に向けて頑張っています。
●性格
<シャリホツ>のんびり、おっとりで、日なたぼっこが大好きです!
<モクレン>大人しい
●エピソード
<シャリホツ>おっとりしているのに、人が来るといつまでも吠え続ける。
<モクレン>大人しくて、部屋では、じっと動かずに隅にいて暗めなのに、外に出たとたんに馬車馬の様にダッシュ!
お釈迦様の1番弟子と2番弟子の名前が「シャリホツ」と「モクレン」だそうです。その2人がとても仲良しだったからと、以前の里親さんが名付けられたそうです。
●飼い主から一言
当家に来て2か月が経ちました。最近やっと馴れて、膝の上に飛び乗ってくれるようになり、嬉しく思います。
今まで、繁殖犬として長い間ずっとずっと苦労してきたと思います。
この度、石崎動物病院とご縁があったお陰で、沢山の病気を見つけて、そして、治してもらい感謝しています。
これからは、我々家族みんなと楽しく、幸せに暮らして欲しいと願っています。せっかく助けてもらった命なので、しっかりと長生きしてください!
●動物病院から一言
飼い主になったとたんに、次から次と問題が発見され、大変でしたね。まずは、心臓の虫の摘出から始まり、今回の手術と大きな内容が続きました。後は病理検査待ちですが、良い結果を期待しています。
本日、抜糸が終了し、元気そうな二人を見て、スタッフ一同、幸せな気分になりました。
飼い主さんの愛情に包まれて、幸せな余生であることをお祈り申し上げます。
スタッフ一同
関連タグ :
ニ河川の桜 [院長コラム]
獣医師の卵の感想文 [実習生感想文]
●実習生の感想文
短い間でしたが、なるべく薬を使わずに治療し、ドックフード、キャットフードではなく、生肉主体の食事によって、免疫力を調整して、アレルギーなどを治療するという診療方法を学ばせていただきました。
また、超音波セミナーや朝礼前の勉強会にも参加させていただき、超音波での各臓器の描出方法や観察のポイント、「てんかん」について詳しく知ることができました。
その体験から常に勉強し続けて最新の獣医医療を吸収し、実践することが大事だと感じました。
見学を通して、看護士さんの知識の豊富さ、技術の高さに驚きました。チーム医療を行い、よりよい治療を行うためには、獣医師だけではなく、看護士の方にも知識を共有してもらうことが大切であると分かりました。
私は、今のところ小動物臨床を目指していますが、まだ卒業までには時間があるので、これからも、見学、実習を積み重ねて、見聞を広げたいと思います。
お世話になりました。受け入れてくださり、ありがとうございました。
宮崎大学 獣医学科 新5年 吉本有貴
●院長から一言
熱心に勉強会に参加されている姿は、良かったです。どうぞ、その気持ちを末長く持ち続けてください。
全般的に言える事ですが、若い方の挨拶に元気がないと感じます。まずは、仕事始めの朝から、元気で大きな声で挨拶をすることも大切にして欲しいと思いました!
3日間お疲れ様でした。





















