椎間板ヘルニア-2 [飼い主さん感想文]
突然のヘルニアで、下半身麻痺で歩けなくなった愛犬のミント。近所のかかりつけの病院の診断は「手術をしても歩ける様になるか分からない状態だが、良くなる方法は手術しかありません。」というものでした。しかし、治るか分からないのに手術をする事に迷い、直ぐに手術に踏み切れずにいました。
ヘルニアに対しての知識も全くなく、情報をネットで得ようと色々検索していた時、鍼治療も効果があることを知り、ホームページから石崎先生にたどりつくことができました。
カウンセリングでは、親身になって話を聞いて下さり、飼い主側の考え方や要望も尊重しながら、一番良い方法を考え、選択肢を出してくださいました。「深部痛覚が残っていれば、回復するみこみはありますよ!」という力強い言葉で、絶望的だった気持ちが救われた思いがして、お任せしてみようと思いました。
そして、1回目の鍼治療から3日後、まったく動かなかった後足で立ち上がった姿を見た時には、それまでの不安な気持ちから治ると言う確信の気持ちに変わった瞬間でした。2回目の治療後には、後足で踏ん張って排尿ができ、ゆっくりですが歩ける様になり、治療の回数を重ねるごとにしっかり歩ける様になってきています。
また、先生は、犬の頭や体を撫でながら治療を進めてくださり、臆病な犬の恐怖心や不安を取る配慮もしてくださるので、安心して針を受けることが出来ますし、看護士の方も色々な相談にも親切に対応して下さり、アドバイスをいただけるので助かります。
今後も治療は続きますが、走れる日が来ることを願って油断せずに見守っていこうと思います。 石崎先生に出会えて本当に良かったです。そして、これからも宜しくお願いします。
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実習生感想文 [実習生感想文]
実習に行き、始めに思った事は、病院の作りが一般にある動物病院位と比べ、人の病院に似ているなという事でした。しかし段差などは簡易スロープを使うなどよく考えられているなと思いました。きちんとした朝礼にも感心させられましたが何より驚かされたのは一日の一言の唱和でした。その理念について学ぶ事も非常に意義がある事で素晴らしいと思いましたが、なにより毎日スタッフ全員が何か同じ事をする、という事は共通点を作るという点でスタッフ間のコミュニケーション、共同意識の向上につながるのではないかと考え、よい方法だと思いました。
診療においてはみなさん一人一人が行動意識を持って自分で考え動いていらっしゃるようでとても無駄のない、ひいてはオーナーさんを待たせる事が少ない診療になっていたのではないかと思いました。特に、看護師さん達が非常に病院の診療方針やその子についての治療方針について熟知されており、「すみません、先生に聞いてきます」と言ったケースがほとんど見られなかった事が素晴らしいいと思いました。他にも採血や、耳鏡の処置を積極的に行うなど、この仕事は獣医師が、この仕事は看護士さんがという線引きを行っていない所が良いと思いました。看護士さんでも院長先生の指示に疑問を持ったら包み隠さず意見し、それを院長先生もきちんと受け止めディスカッションする所も非常に良い所だと思いました。診療のお忙しい中でも質問に丁寧に答えていただいたり、診療の様子をしっかり見れるように気を配っていただいたりと大変勉強になる実習をさせていただきありがとうございました。
先生が力を入れていらっしゃる東洋医学、特に食事について、もっと詳しくお話を聞いておけばよかったと少し後悔しています。生食の推奨は昨今増えてきているペットの皮膚病や肝・腸疾患の改善に有用だと思いますが、正しい知識で用いなければ、感染症や栄養の偏りなど多くの問題が起きるため非常に奥深いものだと思いました。この2日間は西洋医学的処置より、東洋医学関連のほうが多いのではと思う程積極的に取り入れられていた事は驚きでした。大学病院で色々な症例を見て、重症患者さんで西洋医学ではもうやってあげる事が出来ないような子に出会う事が多かったのですが、東洋医学を用いる事により患者さんに負担が少なくケアする方法がまだまだあるんだなと思いました。
東洋医学や腹腔鏡手術の導入、食事の見直し、スタッフの教育など自分の技術・知識自慢ではなく、動物の事を思って治療を行う姿勢を自分も獣医になる事ができましたら忘れる事なく大切にして行きたいと思います。
鳥取大学 6年 松山




