アレルギー性皮膚炎 [院長ブログ]
●シーズー ♀ 10歳 めい
痒みを示す病気は、主に疥癬、蚤アレルギー、食事アレルギー、アトピーとあります。中でも多いのがアレルギーです。疥癬、蚤を除外して、それらを食事とアトピーを除外し、治療成功に結び付けなくてはなりませんが、時間と労力が必要となります。
●治療前 背部
脱毛、赤み、フケが著しく、後ろ足で掻きつづけている毎日が続いていました。
●治療後 背部
痒みを抑えることで、毛がだんだん生え、赤みが減り、フケがなくなってきました。
●治療後 背部さらに1ヶ月
●治療後背中 さらに2か月
●治療前 前肢
●治療後 前肢
●治療後 前肢さらに1か月
●治療後 前肢さらに2カ月
●治療前 後肢
●治療後 後肢
●治療後 後肢さらに1カ月
●治療後 後肢さらに2か月
●アレルギ‐疾患は単純ではなく、アトピーと食物アレルギー、アトピーとノミアレルギーなどが合併していることもあり、2次病変として膿皮症、マラセジア感染症が加わり複雑となります。食物アレルギーの除去食試験は家族皆の協力が必要で、飼い主さんにしっかり病気を理解していただき、根気よく我々と力を合わせて治療していくことが肝要となります。
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実習生感想文 [実習生感想文]
●先日はお忙しい中、職場体験をさせていただき本当に有難うございました。僕はこの体験を通して返事をハッキリすること、素早く正確に行動する事などを改めて見直すことができました。初日に石崎先生が仰った、礼を正すこと、仕事中にため息をつかないこと、これからの学校生活、日常生活でも意識して活かしていきたいと思います。僕がこの職場体験を成し遂げられたのも、石崎動物病院のスタッフの方々と、石崎先生の分かり易い説明と皆さんの優しさに支えられたからです。
この度は、本当にありがとうございました。まだまだ、残暑が続きそうです。くれぐれもご自愛ください。
呉市中央中学校2年
●私は仕事をさせて戴く中で、命の重さを知りました。亡くなった犬が病院へ来られた時、飼い主さんの悲しみにあふれた表情を見て、誰かの命が亡くなる程悲しいことは無いと思いました。また、その後、もっとできる事はなかったのかと、先生方が話しておられてのを聞いて、私は凄く感動しました。インタビューでも、動物たちを助けたい!と思うきもちや、動物たちが最小限に嫌な思いをしない様にされている事を聞き、私はかっこいいなあと思いました。
また、仕事の大変さを知りました。立ち仕事である事もそうですが、言葉が話せない動物達の病気を見つけつ為、飼い主あさんとコミュニケーションを大切にしたり、色々な可能性を考え、きちんと調べて確実な答えが出てから治療に移る事。命を預かるしごとであるからこその大変さが沢山ありました。私の獣医になりたいという思いもさらに大きくなりました。暑い日が続きますので、どうかこれからもお体にお気をつけください。
呉市両城中学校2年 日高 千穂
●先日の職場体験では大変お世話になりました。私は仕事をさせて戴く中で「物事を曖昧にせず、責任を持って最初から最後までやりとげる」と言う言葉が心に残りました。私はこの仕事は命を預かる仕事なので、少しでも気が抜けていたらいけないことが分かりました。そして、少しでも気を抜かないということから、いつもしっかり自分を管理することが大事だと分かりました。
また、表から見えない裏側の部分の仕事も色々と体験させて戴き大変感謝しています。これから私たちは、ここで感じた働くことの意味や楽しさ、やりがいを整理し報告書としてまとめていきたいと思っています。報告書ができたら改めてお礼に伺います。本当に有難うございました。
呉市両城中学校2年 宮本 佑華
<院長から一言>
この度の実習は、何はともあれ姿勢を正すことを学んでもらえれば良かったと思います。「若者の姿勢を見れば、その国の未来が分かる」と言われるように、中庸の基本姿勢が大切です。故にお辞儀の練習を何度も何度も行いましたネ。「背筋を伸ばし、やや前方を見ながらゆっくりと心を込めて頭を下げる。」次回、大きく進化した姿を見ることを楽しみにしています!お疲れ様でした。
副腎皮質機能亢進症 [院長ブログ]
●14歳 ♂ Mix
初診は、肘の傷でした。肘を拝見しながら思ったことは「お腹がやけに大きく、ハアハア呼吸をする」ことでした。気になるので超音波機器によって腹水、副腎、膀胱を中心に検査させて戴きました。結果は、腹水(-)両側副腎腫大、膀胱炎(尿検査も行う)が見つかり、副腎皮質機能亢進症(クッシング病)を強く疑うことになりました。
●副腎皮質機能亢進症(クッシング病)とは?
この病気は、副腎から分泌されるホルモンの一つであるコルチゾールが過剰に分泌されることにより様々な症状を引き起こす病気です。特徴的な症状は、多飲、多尿、腹部膨満、筋肉が弱る、感染症(膀胱炎、傷が治りにくい)、呼吸速迫などです。
●原因
下垂体依存性(85%)副腎皮質腫瘍(15%)またコルチゾールが分布される定型型と性ホルモンが分泌される非定型型に分類されます。非定型型に分類されると診断が大変で、17-ヒドロキシプロゲステロン、プロゲステロン、エストラジオール、アンドロステネジオン、アルドステロンなどを測定しなければなりません。
●診断
診断には、上記の特徴的な症状と、超音波、尿、血液、ホルモン検査(上記)を行う必要があります。
*超音波による副腎の計測では正常値の>7mmを越えていました。
●経過
治療を始めて2か月。定期的な血液検査を行いながら投薬量を決定しなければならないことは大変ですが、来院当初と比較するとお腹が小さくなり、呼吸が落ち着き、飲水量が減り、元気になったと喜んで戴いています。
早期診断の為に普段からの様子に気をつけましょう!

















