熊本 内牧温泉 [院長コラム]
●蘇山郷
立派な玄関から心遣いと湯の良さが想像されました。玄関を開けると作務衣を着たスタッフの方が優しく声を掛け下さいました。
●源泉
大量の源泉が惜しげもなく湯船に流れ落ち、直接ここから飲泉できました。色はやや緑がかった透明。やわらかく包み込まれるような優しい湯でありました。温度は41度ぐらいか?
●ぬるめの湯
詳細はわかりませんが、ぬるめの小さな湯船が用意されていました。温度は38度、出たり入ったりを繰り返すために用意されているのでしょうか?
●懐かしい大正硝子
昭和7年、先代の知人の招きで与謝野鉄幹、晶子氏が泊まったとされる部屋に案内いただきました。大正硝子から見える庭がなんとも風情があり、当時の面影をそのまま残してある貴重な場所でした。たぶんこの部屋には泊れないと思います。
帰り際にも、湯の感想を聞かれスタッフの暖かい雰囲気が最初から最後まで漂っていました。泉質が一番ですが、スタッフの接客も気持ちが良いことにこしたことはありません。今度は泊まりたいな〜。
●九州人の気質
黒川荘から内牧温泉へ向かう道中の風景であります。写真では一部しかお見せできませんが、360度がこの風景です。大分とは違う過去に見たことのない雄々しき山々に囲まれた独特な情景は圧巻でした。この自然環境が熊本人の気質を作りあげたのではないでしょうか。この風景を味わうと、少々なにがあっても「そげいな細かなことはよか!」と発言するのでは?と想像されます。感謝、感激、納得、合掌。
泉質 ★★ ナトリウム・マグネシウム・カルシウム硫酸塩温泉
飲湯 可 常習便秘、動脈硬化症、高血圧症、 胆石症
黄疸、肝炎、痛風、糖尿病
接客 ★★
料理 立ち寄りのため不明
効能 慢性関節リウマチ、慢性筋肉リウマチ、慢性皮膚病、慢性婦人科疾患、創傷、神経痛、神経炎、神経衰弱びヒステリー
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タマネギ中毒、危機一髪! [院長ブログ]
●ベッキー 6歳 ダックス ♀
「タマネギを食べたのですが、病院へ連れて行ったほうが良いですか?」とお電話いただきました。採取してから既に2時間経過しているので、果たして間に合うものか?と不安がありましたが、とにかく来院いただくことにしました。
●嘔吐を促す
到着して直ぐに、嘔吐を促す注射を行いました。
まあ、出るわ出るわ、大量のタマネギが収穫されました(笑)。
●怪しいベッキーの態度
今回の事件に飼い主さんは、気づいていませんでした。しかし、ベッキーの態度の変容には気づいたそうです。何か悪いことをした時には、いつも隅に隠れて申し訳なさそうな顔をするそうです。その顔を見た飼い主さんが、何かある!?と察し、今回の盗み食い事件が発覚したのでした。
●タマネギ中毒
タマネギ中毒とは、タマネギ、ニンニク、ニラなどのネギ属に含まれる成分により、溶血性貧血を起こす有名な病気です。また、加熱しても毒性は消えないので、犬、猫には生だろうが、調理しようが食べさせてはいけません。副作用出現の採取量には、個体差がありますが、今回の量は明らかに大量でした。放置しておけば副作用が発生したと考えられます。幸い胃内に残っていいたので大事に至らず済みました。
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猫の永久気管開口術 [院長ブログ]
●あいバーちゃん 17歳 ♀
「1か月ほど前から呼吸状態が悪い」と他の先生よりご紹介いただきました。食欲はあるのですが、明らかに異常がある呼吸様式です。喉頭部を聴診すると捻髪音が聞かれました。手術も考慮して、精密検査のためにお預かりすることにしました。
●喉頭部内視鏡
一見、異常がないような喉頭(のど)ですが、よく見ると片側の喉頭蓋(喉の入り口)が腫脹し、腫瘤病変が見つかりました。続いて内視鏡で喉頭の詳細を見ることにしました。
下は、気管の入り口の蓋(喉頭蓋)の部分です。
左側に丸く膨らんだ腫瘤が見えます。
ここでカメラを止めて観察すると、蓋が吸気時にほとんど開けなくなっていることが分かりました。⇒だから呼吸様式がおかしかったのです。
上記の写真から少し気管内に入ったところです。
左側に連続した腫瘤塊が見えます。
●永久気管開口術
飼い主さんの思いは、「この苦しいそうな呼吸をなんとかしてやりたい」でした。喉頭蓋の腫瘍の処置より先に、呼吸を確保しておかなければなりません。よって、まずは気道を確保する手術をおこないました。
●術後2日目
開放した部分を1日4-5回クリーニングしなければなりませんが、7日もすれば1日数回の処置になります。
●術後10日目
努力呼吸は正常に復し、食欲旺盛で安定しました。
喉頭における腫瘍は、飼い主さんの希望、あいバーちゃんの年齢を加味して切除するかどうかを検討していきたいと思います。まずは、呼吸確保成功せり。
今後、喉の検査を行い腫瘍(リンパ腫?)か腫瘍(脂肪腫?)でないかを判断して治療を始める予定です。
●後日の細胞診
永久気管形成術が落ち着きましたので、再び麻酔をかけて細胞診を行いました。結果は、上皮系の腫瘍が疑われました。
●術後20日目
皮膚の形成を加えて7日後の写真です。
喉頭部分は、手術はしないことにしました。
食欲元気共に安定しています。

















