油断大敵、良くある竹串事件。 [News]
●Dax、7歳、♂、
「あっ!」という間の出来事でした。飼い主さんが気が付いた時には、既に串を加えていて、串をつかんで引っ張りだそうとしたそうですが、そのまま飲み込んでしまったそうです。
●内視鏡処置
食べてから3時間余り経過していたので心配です。既に腸へながれたか?あるいは胃の中か?レントゲンで竹串は映らないので、早速内視鏡で探すことにしました。
「!」竹串に肉が付いていたたお蔭で胃の入り口に引っかかっている状態で発見できました。肉がなければそのまま突き刺さっていたかもしれません。
●幸運のミート。
折れた串とそれに引っかかっている肉を取り上げることができました。食道に存在していた肉片も一緒につかんできました。
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犬の橈尺骨骨折2 [News]
●バンテージ
左前肢の骨折で来院されました。まずは、骨折の安定化と腫れを引かすために厚めのバンテージを行い、手術日を待つことにしました。
●創外固定
骨折している部位には、自らの体から治癒を促す物質(サイトカイン)が集まっています。よって、骨折部位を開けてその部分を除去する様な手技を行うと治癒を妨げることになります。創外固定は、骨折部に触れずに、骨折部の遠位と近位にピンを差し込んで支持する方法です。前回の小型犬の創外固定とは異なり、大型犬で運動量が激しい場合には、より強固な支持が必要になります。
現在では、プレートを装着する場合も、骨折の軸だけを整えて、できるだけ骨折部位に触れない低侵襲プレート法に流れが変わっています。
犬の下顎骨骨折 [News]
●雑種、歳、♀、チビ
激しい兄弟喧嘩後に大きな声で叫ぶように鳴くと緊急で来院されました。口を開けると痛がるので、麻酔をかけて精査させていただくことに決めました。
顎関節の脱臼が頭をよぎりましたが、レントゲン撮影の結果、下顎部の剥離骨折があることが分かりました。
●固定処置
顎の安定化を図るために犬歯の固定を行いました。
そして、暫く口から食べるのはお預けになりますので、食道へカテーテルを装着して強制給仕を行うことになりました。
●術後7日目
安静にすることは無理、再び兄弟喧嘩の心配を訴える飼い主さんのリクエストにお応えして、1ヶ月ほど入院することになりました。台の上で体重測定をする際、タオルを掛けるだけでも同じく「キャン」と鳴くので、そうとうな神経質であることが分かりました。早く馴染んでくれれば良いのですが・・・・・。