愛犬を救った治療 [飼い主さん感想文]
●ティアラ 13歳 ウエスティ ♀
我が家の愛犬、12歳の女の子です。
昨年6月に喉がジィジィと言っているのに気づき、かかりつけの病院で診察していただいたところ、老化なので仕方がないとのこと。何の手立てもなく諦めるのは不本意なので、違う病院へかかりました。診察の結果、気管支炎とのこと。2週間毎日通院しました。その後も2-3日に一度通院し、注射と薬で様子を見ていましたが、容態は「激しく身体を揺らしながら体全体で呼吸する」厳しい状態になり、最悪の覚悟をしなければならないと思いました。そんな時に、友達から「面白い療法を受けたよ!」と連絡がありました。その友人の子は2-3日間激しい下痢が続いていたのですが、その治療をしたら「その日のうちに普通の便になったよ」とのことでした。「我が子も是非してもらいたい!」とすがる思いで受診しました。
身体検査、血液検査をし、現在の状態を把握していただき、治療は振動療法を希望しました。まずは、身体の経絡を調整し、次に其々の臓器を調整して正常に戻してしていくものでした。友達の犬は元気になったという事実はあったけれど、これで元気になるの???と半信半疑でした、しかし、治療後には目が輝いてきた気がしたので、効果に期待できると予感しました。
問題は山積で、気管だけでなくあらゆる臓器が弱り、長期戦を余儀なくされるとのことでした。一方、薬の処方はなく、その後も余程のことが無い限り出されませんでした。そして、週に1度の振動療法が4ヶ月続きました。その間、先生からは食の大切さ、生活環境の見直しを教えていただきました。食事は先生のお勧めのもの、彼らが求める本来の内容に変えていきました。すると肥満だった身体がスリムになり理想体型に、そしていつの間にか毛艶も良くなっていることにも気づかされました。
今では振動療法は、1ヶ月から3ヶ月に一度続けています。あれほど元気がなかった我が子が、今では診察台の上で動き回る様になり、エネルギーが充実してきているのがしっかりと分るようになりました。何より元気に散歩もできるようになり、目の輝き、身体の動きを見て「元気になったね〜」と声を掛けてもらうことが多くなりました。
振動療法は、長い目で見る治療だと思いますが、我が家の愛犬がこんなに元気になっているのが効果の証です。
これからも石崎先生、お世話になります。どうぞ宜しくお願いします。
犬の耳端部僅かな損傷 [News]
●イタリアングレーハウンド 2歳 ♀
先日、腹腔鏡下で避妊手術を行いましたが、今回は「5日前から、耳の端が切れて血が止まらない」主訴で来院されました。
●耳端からの出血
小さな損傷ですが、一旦止血されても、頭を振り患部をぶつけることで再び出血が始まります。
飼い主さんが応急処置でバンドエードを装着されました。しかし、先端部を強く保護してやらないと、耳先をぶつけて再び出血が始まります。大量出血ではありませんが、長期継続すれば貧血も発生します。できるだけ早く止血しなければなりません。
●処置、治療
先日の血液検査では異常はありませんでしたが、念のために血液を止める役割を果たす血小板数と血液凝固因子の異常を探る検査(PT.APPT,Fib)を再測定しました。結果は、血小板、凝固系共に正常、また身体検査での出血傾向もないため、先端部の止血と耳の固定を行いました。
犬のアレルギー性皮膚疾患 [News]
●レオ ♂ 5歳 チワワ
通年で薬を飲む西洋医学に不安を持ち、一生薬漬けになるのが怖くなり、東洋医学的(代替療法)アプローチを希望して来院されました。
当方の東洋医学的アプローチでは、鍼、漢方、振動、ハーブ、フラワーバッチ、オゾン療法などを行っていますが、飼い主さんとの話し合いの結果、振動療法で治療を進めることにしました。
先ずは、稟告と身体検査に十分な時間をかけてじっくりと観察しました。次は、特に大切な環境の聞き取り(食事、おやつ、水、油、電磁波、性格、ストレスなど)についてさらに詳しく行います。初診では、通常1時間〜2時間の時間を要します。
●背部の膿皮症
●脇の慢性炎症
●四端の慢性炎症
●2週間後の背部
●2週間後の脇
●2週間後の四端
●西洋医学と代替療法
振動療法には、副作用は有りませんが、改善に時間を要します。今回は、振動療法と短期間の漢方薬の処方と漢方シャンプー療法を併用しました。西洋医学におけるアレルギー診断は、発症年齢、犬種、食事、血清学的アレルギー検査を用いて診断を進めます、通常は主力薬としてステロイドが使用され徐々に漸減していく処方です。
合成ステロイドは、ご存じの通り、実は天使の顔をした悪魔と呼ぶにふさわしい薬剤です。一旦は炎症を抑えますが、組織に沈着し活性酸素を発生し炎症の再燃が起こります。また、腸内細菌にも悪影響を与え免疫を低下させます。よって、徐々に漸減しながらコントロールすることになりますが、まず中止することはできません、そして、使わないに越したことはありません。
我々の思いは、副作用の無い治療を行い、動物と立場を同じとし、自らが望む治療を提案、提供しなければならないと信じています。もちろん、飼い主さんとメリット、デメリットを話し合いながら、西洋医学的治療を望まれれば、できるだけ副作用の少ない方法でコントロールする提案を行っています。